フィリピンと山あれこれ(1)

山雀の皆さん、お元気ですか。高橋 伸直です。

マニラに来て、早くも8ヶ月がたちました。爆弾テロ、台風、クーデター騒ぎといろいろありましたが、日本で考えていたほど危険もなく、なんとか日々を過ごしております。ここで、山の話題を中心に、フィリピンを紹介したいと思います。

(1)フィリピンの島々

フィリピンは大小7千もの島々からなり、インドネシアについで世界で2番目に島の数が多い国です。そのうち、首都マニラのある北のルソン島と南のミンダナオ島との間には、ビサヤ諸島と言われる島々が並んでいます。フィリピンの島々を、大きい順に並べると次のようになります。

  1. ルソン島   最高峰Pulog(2,930m)
  2. ミンダナオ島 最高峰Apo(2,954m)
  3. サマール島  最高峰Capotoan(846m)
  4. パラワン島  最高峰Mantalingajan(2,086m)
  5. ネグロス島  最高峰Kanlaon(2,460m)
  6. パナイ島   最高峰Madja-as(2,090m)
  7. ミンドロ島   最高峰Halcon(2,587m)
  8. レイテ島   最高峰Lobi(1,350m)
  9. セブ島    最高峰(1,073m)
  10. ボホール島  最高峰(870m)

フィリピン第一の高峰はミンダナオ島のApo山、次がルソン島のPulog山ということになります。Apo山はフィリピン第二の都市ダバオの西に、また、Pulog山は世界遺産に登録されているライステラス(棚田)の近くに位置しており、ともに有名です。この他、2千m以上の山があるのは、ネグロス島、パラワン島、パナイ島、ミンドロ島の4島で、日本人になじみ深いレイテ島、セブ島の山々はせいぜい千mクラスです。フィリピンの地図を添付しますので、各島の位置を参照してください。

(2)フィリピンの地形図

フィリピン全土をカバーする地形図としては、1950年代に米軍の手で作られた1/25万および1/5万地形図があります。このうち、ルソン島の1/5万地形図は、1970年代に航空測量をもとに修正されています。フィリピンの地形図は、他の東南アジア諸国とは違って一般書店でも販売されていますが、数量は限られています。全国の地形図については、NAMRIA(国立地図および資源情報機関)のセールス事務所に行けば、誰でも購入することができます。私など、水力発電の地点調査と称して、山の地形図を会社の金で買いあさっています。

National Mapping and Resource Information Authority (NAMRIA)
main office: Lawton Avenue, Fort Andres Bonifacio, Makati City Philippine 1200
home page: http;//www.namria.gov.ph

今後は、個々の山の話題、フィリピン事情などを取り上げたいと思います。メールも歓迎します。

E-mail: tepscom@info.com.ph

追伸

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「福島の山々」http://www.asahi-net.or.jp/~QY5S-SOZK/


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