No. 22-4961

 

               尾瀬・大白沢山、平ヶ岳

 

[期   日]202252日集合,入山3,4,5日  初日未明降雪、4日間ほぼ晴天 

[山域/山名]尾瀬・平ヶ岳(2139m)

[概要と目的]会越只見川源流地域の盟主平ヶ岳を尾瀬から5年振りに再訪した。

[参 加 者]L加藤(74) SL相原(71) 妹尾(74) 石橋(67) 伊藤(64) 綾部(42)  総勢6

 

5/2() 赤城高原SA15:頃集合。川越(伊藤車):伊藤、妹尾、相原で13時頃出発。

池袋(石橋車):石橋 加藤 綾部で13時頃出発。赤城高原SAまでコロナ、連休後半の午後の為か割と流れた。合流し沼田ICからR120、コンビニで夕食、翌朝食を買い込みR401で尾瀬戸倉へ。

桜咲く戸倉の第一駐車場16:30。相原持参テント1張りと車泊3名。

 

 

5/3()未明雨、 尾瀬戸倉第一駐車場6:30,バス乗車(1\1000),鳩待峠P着7:15。風と小雪のなか鳩待峠広場に到着。積雪10cm弱か、時折、晴れ間も見え始め身支度を整えて。

 (アイゼンも)7:42出発。樹氷の雪雲に青空が垣間見え小至仏の山腹も見えてきた。山の鼻着9:10,水場で休憩,小屋に人影見えずテントは少ない、9:28出発。

 北側・猫又川一面は白い原、例年は幾つか池が見えた筈。晴れてれば右手に燧岳を見ながら、柳平9:48、上空に青空あるが。猫又川分流11:07、今年は積雪は多く水流も多くうまく渡れるだろうか。

 

  

風雪の鳩待峠着。晴れてきたヨ、これから山の鼻へ。 山の鼻から雪原に出発。

 

  

 水面見えず、雪原の雰囲気。         二俣、末端付近さて。

 

  

 

二俣(1450m)付近にスノーブリッジ見当たらず左俣の右岸沿いにトップ相原さんが先行して探索、5年前よりも奥、対岸(左俣左岸尾根を高く見仰ぐ)に渡れそうなSBを見つける12:02。帰りの為に赤布を両岸に付ける。トップはステップ刻みながらジグザグに登って行く。妹尾さんと加藤は後ろに付き大白沢山南尾根(ワル沢左岸尾根)付近(1520m)の鞍部に到達、少し登ると樹林が開け東側に5年振りの景鶴と出逢う、12:30。休憩後、尾根を北上すると1650m台地の端に先行組がBCを設営中。

 

  

背後に至仏山が次第に大きく・・・。   景鶴が見えた。樹林の枝々に今朝の着雪解けず。

 

  

 

到着は(13:45)とのこと。左手に足跡を辿ると階段(綾部さん施工)があり清涼な流れを手酌で採れる水場が健在だった。雪山生活では汚れた雪を漉しとる手間と燃料を使う水作り作業が最大のネック。

 カモシカ・マキシム(4-5人用)テントとアライ・エアライズ(3-4人用)テントを張り玄関とペグ修復してお飾り(鯉幟を泳がせ)と会旗をセット。テントに入り熱いコーヒーを頂く、至福の時間。

相原さんが担ぎ上げてくれた缶ビールで乾杯。好天約束の夕焼け空と景鶴に見下ろされて満足。

夕食(18:30)は石橋さんのトマト&チーズパスタ。

 

  

  

 

5/4()(4-5-6)晴れ(4:起床、5:食事、6:出発予定)寒空に鯉のぼりが泳ぐ。2014GWから私に同行してる鯉のぼり、コロナ自粛の20202021を除いて今年で7年継続。朝食と行動食は各自準備。

 

 

いざ! 平ヶ岳へ出発

 

 出発6:08(5人出発。妹尾さんは、留守隊長)、雪面が硬く全員アイゼン。尾根を北上して大白沢山の東肩(1880m)を目指す。背後に至仏山が大きくそびえ、景鶴の後ろに燧岳が覗く。大白沢山南面の柱状節理の岩壁に綾部さんは歓声(彼女、地質趣味あり)

 

  

 

  

 

  

 

平ヶ岳遠望(7:30)、平ヶ岳が真近に、射程距離(10:00)だ、でもまだまだだ、息が続かず、頻繁に立ち止まり。豆粒だった単独が降りてきてすれ違う。会釈し暫し楽しい会話。

 

  

 

平ヶ岳2141mポール(11:00)、頂上台地で強風に煽られつつ藪と埋まった道標目指す。背後に見えるハイ松の茂みに風避けて三角点(2139m)付近でしばらく休憩(11:03-11:30)。いろんな思いを此処に置いてきてポールに戻り下山した。

 

  

 

平ヶ岳を背後に振り返る、私はもう来ることはないですね。GWに尾瀬から3回目の平ヶ岳、釣り師O川君に連れられて遡った恋ノ俣沢、中ノ俣林道から玉子石経由の皇太子ルート、最後の5回目の登頂になった。往路を両ストックで軟雪をサッサと下る、強風もナンテことない。ジャンクションピーク付近で幕営していたパーテイを除いてすれ違った登山者は単独2人含めて10数人か、5年前は倍以上は居た。山スキーヤーが大勢いた。帰りは白沢山越えてP1920mを越えるのが大変だった。

BCに到着すると妹尾さんから熱い甘いコーヒーを頂く。

 

 

  

 

5/5()(5-6-7)晴れ 今朝はゆっくり5時起床、BC撤収・下山7時予定。

BC撤収、出発7:32、景鶴に別れを告げて至仏山に向かって南下。アイゼンの爪が雪面に効いて足取り軽く100mほど下って見覚えのある鞍部の入り口で赤布見つける、下降点だ。赤布を回収しながら、右手にゆるゆる降りてSB目指してトップ相原さんがパーテイを引っ張って行く。

  

 

左俣右岸沿いに崩れ掛けたSB脇を慎重に通過して安全地帯へ。あとは二俣付近から蛇行していく猫又川に沿い山の鼻を目指す。いつもの柳平で休憩して至仏山のムジナ沢を仰ぎ、左手に燧岳を遥かに望む。まもなく山の鼻の山小屋群の屋根が黒々と見えてくる。水場(10:40)でトイレ休憩、これから鳩待峠への登りに備える。

 

 蛇行する猫又川

 

 

 

  山の鼻11:00(1400m)からゆるゆる川上川沿いに上りヨセ沢12:03(1450m)から峠(1590m)まで50分ほどがキツイ。

鳩待山荘前広場(12:50)は雑踏、山支度を解き、テラスに並んで腰かけ、綾部さんお勧めの小豆ソフトにしゃぶり付く人。お土産買い込む人。BSまで移動して順次発着のバスに乗車。BS脇の陽当たりで初めてフキノトウを見かけた。今年は戸倉Pまで全く見かけなかった。

  車をゲート近くまで移動してもらい荷物の整理・分担してお風呂と食事だ。お風呂が後になったのは5年経過で情報不足、でも美味い蕎麦の山菜定食に大満足。GW最終日の関越道にしては、ほどほどの渋滞だったがSAで伊藤車、石橋車とは途中解散して帰京した。池袋着は20時頃でしたか。翌日勤務の人もいて、運転の人も、お疲れ様でした。

 

 

 

これからBC撤収、下山です。

 

 日程とコースタイム

 5/3 鳩待峠7:429:10山の鼻9:28…二俣先SB 12:0213:  BC(13:45-14:11)

  5/4  BC(5)6:087:15大白沢山東肩(1880m付近)7:50JCP(1900m)11:00平ヶ岳(2141m)ポール…11:03平ヶ岳(2139m三角点付近)11:30…ポール11:35下山…14:32JCP15:10大白沢山

東肩15:1316:05BC着 

  5/5 BC撤収下山7:32…下降点…二俣付近…柳平…山ノ鼻(1400m)11:0012:03ヨセ沢(1450m)12:50鳩待峠(1591m)=バス=戸倉P   

戸倉・「カモシカ」蕎麦・山菜定食1200円。戸倉P入口の「尾瀬ぶらり館」600

    

5年振りのGW尾瀬・平ヶ岳山行。9名が6名に減り寂しい準備期間。当初、前半の日程を二週間予報で後半にずらしたので好天に恵まれて、トラブルもなく楽しい4日間(山中2)を過ごせた。何より新しいメンバーの石橋さん、体調不良だった妹尾さんが障害を克服して参加していただけたこと、前回と同じくBCまでだったが、大白沢山の東肩付近まで行ってみたそうです。もう一つは、秘密のオアシスが健在であったこと。石橋さんがお若く(メンバー中、綾部嬢に次いで若く)、体力抜群、発想が新鮮で陽気。次のGWの中心メンバーに相原さんと共になって頂けると確信します。

 これでコロナが収束して澤田さんや谷口さんや大石さんが戻ってくれば万々歳です。

 

記・加藤

 

 

 赤い実線は鳩待峠から平ヶ岳往復のGPSトレースです。