又・神奈川を歩こう(中間報告編)

 

202202

 

山雀の皆さん、またまたおじゃまします。高橋 伸直です。

 

一昨年から再開された「駅伝歩き」ですが、神奈川県の東西にXを描くコース。横浜市の南東端‐八景島から県央に向かい相模川を渡って、丹沢湖を回り、さらに北上して藤野から県境の稜線を巡る\は、ほぼ完成し、川崎市の登戸から本厚木、大雄山を通り、箱根外輪山を越えて湖尻に抜ける/は、ようやく「本厚木駅」に到達したところです。今回は中間報告として、中央線藤野駅から三国山のコースをご紹介します。

 

(1)中央線藤野駅−和田バス停:(9km)/5万図(長野原)

藤野駅から始まる鷹取山ハイキングコースは、低山ながらアップダウンが激しく登りでがある。下り着いた矢沢峠から倉子峠に至るが、ここから稜線に取り付くのに難儀した。山の中を右往左往し、やっとのことで尾根上に出れば、後は、生藤山へのハイキングコースを辿るだけだった。秋の日は短く、生藤山を下ったところで、山の神から和田バス停に向かう。

土曜日の藤野駅は、大勢の登山客で賑わっていた。人ごみを避けて線路沿いの道を進み踏切を渡る。すぐに右手の道を辿ると、中央高速をくぐって、左手の階段を上り柵沿いの道を進む。しばらく行ったところで、右手の柵に隙間があり、道が上っている。墓地を過ぎると、道が不明瞭になるが、かまわず斜面を上ると山道に出る。ちょうど送電線の下あたりで、右手から上ってきた登山者が下をのぞき込んでいたが、道とは思われまい。少し先に柚子畑の展望台があり、登山グループが打合せている。眺めの良いのはここぐらいで、後は、樹木に覆われた山道のアップダウンが続く。岩戸山から急坂を下り、2本目の送電線をくぐると、北側の木の間越しに陣馬山方面の山々が望まれる。紅葉した木々を眺めながら、落ち葉の敷き詰められた山道を進むのが気持ちよい。所々、巻道もあるが忠実に稜線を辿ると小渕山に着く。ここも樹木に囲まれ展望はない。再び、紅葉した木々が目立つ稜線上の道を進むと、右手の木の間越しに紅葉と緑に覆われた陣馬山が望まれる。上沢井バス停への道を分け、左手に上野原の町を望むと、ひと上りで鷹取山山頂に着く。頂上のこころに残る鐘を鳴らすと澄んだ音色が響き渡った。

 

鷹取山を後に、急な斜面を下り舗装路に出ると鷹取山登山口の標識がある。ここから向かいの稜線に上り返すのだが、先ずは、特養老人ホーム銀の館の脇を抜ける車道を上って行くと、カーブの途中で上に抜ける山道を見つける。上ったところで、倉子峠に続く車道に出る。ほの暗い倉子峠には、芭蕉の句碑があり、上には石塔も立っている。郵便配達のバイクが峠を越えて行った。峠の先で左手に続く山道を見つけ、少し迷ったがこれを進むことにする。なだらかな道が続き、ようやく上りになったところで、立入禁止の表示がある。前方からはチェーンソーの音が響き、すぐ上の斜面からは木の倒れる音もする。ここは危険と判断し、もと来た道の上に続く斜面を上ると、これを横切るような古い山道がある。途切れ途切れに続く山道を辿ると、前方の稜線が近づき、ひと上りで尾根上に出る。ここには、しっかりした山道があり、右に進むと下岩バス停への道が分かれる。右手の斜面からは相変わらずチェーンソーの音がするが、ここまで影響はないようだ。木の根に地蔵尊が立つ分岐から直登をきらい巻道に進むと、釜沢からの道と合流する。ひと上りで、生藤山桜のプロムナードの看板が立つ小平地に出ると、鳥居の先に小さな祠がある。樹林に覆われた山道を進むと佐野川峠で上岩バス停からの道が合流する。後は大した上りもなく、甘草水分岐に着く。下って来た登山者をやり過ごし、軍刀利神社への分岐を過ぎれば、ひと上りで、三国山山頂に着く。ここからは、扇山や倉岳山など中央線沿線の山々が望まれる。

 

午後の陽も傾きだし、急いで下山に取り掛かる。すぐ隣りの生藤山を巻いたところで、外国人の男女が向こうから下って来る。こんにちはと挨拶を交わし、次のピークも巻くと、緩やかな上りで小広い山頂に着く。ここからひと上りで連行山に着くと、柏木野への道が分かれる。ここからは急な下りが続き、山の神で和田バス停への道が分かれる。急な斜面の道を下ると、突然、目の前に墓地が現れる。手前の墓はまだ新しいが、奥の家屋に人の気配はない。小沢を渡るところで、冷たい水を味わい、程なく現れた林道を下ると県道に出る。この道を、下ると和田バス停がある。20211120日歩く

 

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「倉子峠」:藤野を通る甲州街道の裏街道として下岩と和田を結んだ峠である。松尾芭蕉の「春なれや名もなき山の朝霞」の句碑が立つ峠には、往時を偲ぶものとてないが、静かな山の気配は感じられる。

 

参考までに、関連するホームページを挙げます。

@ https://mitchie-m.com/blog/trip/mountain/takatoriyama-iwatoyama-obuchiyama/

A https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2174838.html

B https://ja-tsukui.or.jp/gaiyou/walk/2016/pdf/10.pdf?1638597431903

 

高橋 伸直(Nobunao Takahashi)