No,17-4788

 

            中央アルプス・千畳敷           12月9,10日

 

                            L妹尾、加藤、杉山、飯嶋講師

 

雪山シーズン前の雪上訓練は久しくダレた身体と精神をシャキッとさせるために、寒風に晒される。足取りとか道具馴れとか、その効果は大きい。

 

 

前から予告したのにフタを開けてみたら、言いだしっぺの我々の他に参加者は一人きり。外部講師もお願いしたのに寂しい訓練山行になった。例年並みに、降雪が遅れ12月の一週目は天神平が斑らで今週末でやっと20cm、でも千畳敷は130cmだ。飯嶋講師の予想どおり。少々コストは掛かるが、ロープーウエイを降りると標高2600mの中央アルプスの中腹だ。

 

9日に八王子駅南口に13時集合して飯嶋車で出発。駒ヶ根高原の「ペンション ウッドイン」は、菅の台バスターミナル、「こまくさの湯」にも近く、こじんまりした宿。向かい側の南アルプス南部、赤石岳が夕日に染まった。

 

 

赤石岳が夕日に染まり   振り返れば千畳敷カールが夕闇に、宝剣岳が黒くホテルの灯り一つ

 

10日、冬装備で一つ手前の駒池BS 8:10から乗車して菅の台BTで乗り換え、一番バス8:15待ちの大勢の登山者は我々がまず乗車して、それからの乗車になる。バス2台分のその半分以上が雪上訓練で残りの半分が主稜、駒ヶ岳への登山者で他は雪景色見物の観光客だ。一般車はここまででチェーン巻タイヤのバスでしらび平へ、ロープウエイで千畳敷に上がる。千畳敷駅はホテル併設で食堂、休憩所もある。

 

   

 

今日の天気はお昼までで午後から雪雲が押し寄せる予想。だが、今はピーカンだ、素晴らしい天気だ。フードを深く被り手袋を付けてドアの外へ、紺碧の眩しい空と真っ白なカール、宝剣岳、主稜が飛び込んでくる。

 

   

 

しばしこの感動を味わい雑踏に身を委ねてから飯嶋講師の後について雑踏から脱出、駒ヶ岳神社の社前で準備。

社の後ろの灌木の尾根がサキダル尾根で岩陵のポコがサキダルの頭。尾根の左側斜面2700m付近で訓練予定。

 

   

 

新雪が膝から膝上、ラッセルしながら往復繰り返してコース作り、新雪のせいで滑らない、シリセードで固めてやっとコースらしきが完成。登降の繰り返しで雪の感触と足取りを思いだし定番の滑落停止を身体で覚える。他パーテイが極楽平への夏道に沿い訓練していて稜線に登って行く。サキダルの頭を目指す登攀のパーテイ。

 

   

 

少し上に移動して立木を利用してロープを垂らす。セットしたところで早めの昼休憩、駅休憩所へ。

午後から、巻積雲が増えてきて曇ってきた。ロープ使い救出に使うカラビナ2枚使った引き揚げ1/2,1/6等。

14時過ぎにはガスって視界悪く風吹いてきたので、14時半撤収し14:55の便で下山。宿には16時過ぎに戻る。

着替えさせてもらい16時半に出発した。飯嶋さんには往復運転して頂き感謝。八王子には19時頃、帰着した。