No17-4761 

 

奥秩父 雁坂峠・笠取山・倉掛山・三窪高原 縦走

 

2017年6月10・11日(土・日)

L:澤田(み)、谷口、綾部

 

■今回の山行は当初は笠取から飛竜方面に縦走するつもりだったが、山雀ニュース掲載後にコースタイムの計算ミスに気付きコースを柳沢峠に変更したり、梅雨入り宣言が出され、前日まで中止の可能性が高かったりしたが、最近売出中の谷口・綾部というフレッシュメンバーの参加により非常に充実した山行になった。私にとって雁坂峠や雁峠は学生の時以来、36年ぶり。ちなみに、山行サブタイトルは「初夏の奥秩父・日本三大峠、多摩川の水源、シャクナゲ、ツツジ」であったが、このタイトルに偽りなしの結果になった。(と思っています。)

 

9:47道の駅みとみ→10:46-56林道終点:休→11:50-12:00休→12:48-13:03雁坂峠:休→12:10-25水晶山:休→14:40-15:10古札山:休→16:34-40雁峠:休→17:00笠取小屋

  

■10日 晴れのち曇り、そして再び晴れ

8時前に塩山駅に降り立ち、駅前のバス停に向かう。先月の黒川鶏冠山の時ほどではないが、マアマアの天気のためか、バス停には大勢の人が。我々が向かう乾徳山・雁坂峠方面も大菩薩・柳沢峠方面も長い列ができていた。谷口さん、綾部さんと合流し、8時半発のバスに乗り込む。道の駅みちみで下車し身支度を整え、雁坂峠に何回も通っているという単独行の男性と一緒に10時前に歩き出す。ハルゼミの大合唱の中、新緑の山を眺めながら最初は舗装された林道歩き。夏の日差しが降り注ぎ暑い。やがて沢沿いの登山道に入り2回程、枝沢を渡ると道は電光状の急登りに。更に笹原の中の道に変わり峠が近づく。歩き始めから3時間で標高差1000m、日本3大峠の一つの雁坂峠到着。なぜか雲が沸き、風が吹き、雨までぱらつき出す。歩き出しの暑さはどこへ?寒くなったので先を急ぐと今度は強風。樹林帯の中で問題は無いが、樹々の上でゴウゴウ風の音がする中を水晶山・古札山と進む。

  

 

単独行の男性と一緒にスタート                   急登を越え雁坂峠に到着

 

 

雁坂峠(雁坂嶺)を振り返る                         水晶山は樹林の中

 

古札山で稜線の向きが90度変わり風が当たらなくなった。また、水晶山と異なり展望も少し開けている。少し日差しも出てきたので地面に転がっていたら寝てしまった。再び歩き出すと遂に待望のシャクナゲが現れ気分は大盛り上がり。更にツツジも。写真をタップリ撮りながら進む。山名板が崩壊していた燕山を越え、次は気持ちの良い雁峠へ降りる。峠へ降りる登山道から見える笠取山は最初は笠の形はしていなかったが、徐々に笠(甘食?)の形になった。峠に降りると再び風が強く、休憩を早目に切り上げる。今は使われていない雁峠小屋が寂しげだった。5時に笠取小屋着。テン場はゆったりで過ごしやすい。谷口・綾部のフレッシュコンビがテントを張り、ビールで乾杯。夕食は澤田定番のハッシュドビーフ。5人用のテントを3人利用なので快適に就寝。夜中トイレに起きると星と鹿の目が光っていた。

 

 

古札山頂上は草に覆われ気持ちが良い                 遂にシャクナゲ登場

 

 

花と美男美女                                試食した結果、花は甘くなかったそうです

 

 

燕山(山名板の残骸?)                            ツツジも登場

 

 

笠取山(甘食に似ている)                           雁峠も風が強かった

 

 

さびしげな旧雁峠山荘                         フレッシュコンビ、テント張に苦戦中?

  

4:00笠取小屋→4:32笠取山(その後、水神社を巡る周遊コースへ)→5:40-7:04笠取小屋:テント撤収、朝食→8:20-33休→9:00-20白沢峠:休→10:10-55倉掛山:休11:49-12:04休→12:55-13:04電波塔:休→13:15-57ハンゼの頭(見晴台):休→14:35柳沢峠

 

■11日

3時過ぎに起床し、食事をしないと力が出ない綾部さんのため軽めの第1朝食。4時にテントを出て朝焼けの中、空身で笠取山へ。いかにも急登!という道を頂上目指して登る。少しが靄がかかり、展望はあまり良くないが、昨日歩いてきた稜線と今日、これから歩く稜線、そして三窪高原の電波塔が遠くに見える。周遊コースに入り、シャクナゲのトンネルと水神社(水干:多摩川源流)を巡り5時半過ぎにテン場へ戻る。テントを撤収し、小屋のベンチで第2朝食を食べ終え、7時に出発。

 

 

朝焼けの笠取山                      頂上までひたすら急登

 

 

昨日歩いた稜線                         今日これから歩く稜線

 

 

笠取山で記念撮影                     シャクナゲのトンネル

 

 

水神社(多摩川の源流)はやや枯れ気味                一仕事終えての朝食はうまい!

 

日差しが強くなり暑くなる中、2時間林道を歩き白沢峠へ。峠ではハルゼミ(本体と抜け殻)を観察しオブジェ状態の廃車を観賞。ここまでは単調+水平な林道だったが、この後、様相が一変。稜線上の防火帯の道は強烈なアップダウンを繰り返す。ツツジが現れ目を楽しませてくれるが、結構キツイ。10時過ぎ到着の倉掛山の頂上は眺めも良く、お昼寝付の大休憩となる。三窪高原の電波塔を目指しアップダウンとツツジを更に堪能。13時電波塔到着。ハンゼノ頭で再度昼寝しバスの時刻に時間調整。2時半柳沢峠。峠に着いたとたんに夕立にビックリ。峠の茶店でビールで乾杯。

 

■先月、柳沢峠から丸川峠まで歩き、今回、雁峠から柳沢峠まで歩いたおかげで、奥秩父の主脈と大菩薩を繋げることができた。

    (澤田記)

 

 

たぶんハルセミ(成虫と抜け殻)

 

 

白沢峠のオブジェ(廃車)                         倉掛山での記念撮影

 

 

つつじが咲き誇る登山道(結構アップダウンがキツイ)

 

 

遠くに見えていた鉄塔に到着                 さあ、あとは柳沢峠へ降りるだけ