個人山行

   　　　　　玉原(たんばら)高原・鹿俣(かのまた)山　　　　12月17,18日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　L澤田　大石　加藤

澤田さんから、軽い雪山に行きませんか、とお誘いメールがきたのは11月中旬。幾つか提案して当初、平標山を予定していた。お天気が安定してれば谷川連峰の絶景が楽しみ。

低気圧が通過して高気圧が張り出してるのに雲堤が残っている。土曜日中はGPVでも「てんくら」でも荒天、翌日は快晴。となると国境稜線の南東側の山でお勧めは玉原高原ということになった。隣のスキー場には目をつぶって新雪のブナ林を楽しもう。

土曜日のAM11:に池袋東口に3人が集まった。澤田さんはワカン携行で歩くスキー、大石さんはワカン、加藤はスノーシューと各々の雪遊び道具を持参した。関越道を走るが目指す上越国境方面には分厚い雲堤が押し寄せたままになっている。沼田ICで降りて、玉原方面に右折した。山間に近づくと雲が低く下山の車が多い。日帰りのスキー場だから、荒天では長居する客は少ない。たんばらスキーパークのPに14:30着。小雪のなか山支度して出発した。

すぐ先で除雪も終了してノートレースだ。30分ほどツボ足で歩いて夏季キャンプ場の奥にザックを降ろす。大手ゼネコンの澤田さん先頭で手早くテント設営、キジ場建設してテントに潜り込む。今日は料理上手の澤田シェフがいるのでもう一つの楽しみ。背負いあげた2Lペットボトル3本があるので水作り省略、早速乾杯して鶏野菜鍋の準備だ。

18日は前夜から未明まで降雪、明るくなるまで寝てることになり、ゆっくり7:起床し朝食は鴨南蛮そばだ。　

出発8:50、キャンプ場分岐道標で左折して夏道沿いに交代しながらラッセルだ。

積雪はシューでも膝下、ブナ林に差し込む朝日のなか快適だ。枝越に上州武尊山が白い怪物のよう。急斜面の藪ではスキー板が邪魔でワカンに履き替える者。シューは小回りきき潜らず意外に快適。ワカンは、日本古来の雪山道具だ。

尾根が狭くなりシャクナゲ群生地には標柱あり。スキー場の騒音が近くなり左から露岩

下に回り込んで鞍部に降りる。あとは急斜面を登って正面の壁50mを突破するか、左手リフト降場の上部を辿るか、鹿俣山頂(1637m)へはまだ1hは掛かりそうだった。下山予定時刻12時としていたので、ここの1550m地点でＵターンと決定。記念撮影後に澤田さんは一人スキーでゲレンデを下り、残りは往路を戻ることになった。

帰りは早い、とくに踏まれたトレース跡にはワカンは軽い(1kg弱)ので早い、シューは長い分だけ重い(2kg)ので追いつかない。

キャンプ場分岐道標の付近で急にワカン跡が増えた。複数で踏みつけたスペースもあった。ここでルートミス、あまり考えぬまま下ってしまい、どうも変と気づき戻り30分のロス。

テント場に戻ると丁度澤田さんも上がってきたところで全員集合。軽く腹を満たしてテント撤収し駐車場に戻った。沼田に降りて尾瀬方面に少し行った「道の駅白沢・望郷の湯」で入浴して温まり、早めの夕食を取り帰京した。

18日BC(1310m付近) 8:50……急斜面10:20…シャクナゲ群生地11:47…1550m鞍部(リフト降場目前)で下山11:55,12:05…キャンプ場分岐13:00(ルートミスし戻る)13:28…BC着13:35。全員集合、昼食テント撤収。下山14:15……P 14:30着