No,4714
飯豊縦走・奥胎内足の松尾根から朳差岳、大日岳、飯豊本山
2016年7月30日(土)~8月3日(水)
参加者:L妹尾 加藤 大石
過去に切れ切れに足を運んでいたが、朳差岳からの飯豊縦走は自分のなかで年齢・体力的に無理と思っていた。
しかし高齢者山行として時間とコストかけて、素敵な仲間達と実現できた。花いっぱいの飯豊連峰だった。
当初、7月31日~8月4日の予定ところ天気予報で一日前倒しした。
一日目:晴れ 疲れの溜まる夜行バスを止めて朝発ちの新幹線利用も全員ジパング世代の知恵
東京発10:16=上越新幹線MAXとき315=新潟12:23,13:43=羽越線=中条14:39
夕食・朝食は新潟で購入し中条=タクシー奥胎内ヒュッテ15:30 ヒュッテ隣の元キャンプ場にテント泊
瀟洒な奥胎内ヒュッテ、ここより朳差岳を日帰りピストンする人も多いらしい。
奥胎内ヒュッテ 元キャンプ場 トイレあり無料
二日目:3-4-5 曇り時々小雨 ヒュッテ前5:25より乗合タクシイ10分で足の松尾根取付き迄
朳差岳までの3本のルートのうち一番ラクと言われる足の松尾根だがブナ林の標高差1100mの一本調子の登り。大石山西峰が頭上に見えていてなかなか届かない。大石山でザックデポし空身で朳差岳往復。
ブナ尾根の急登
岩場を通過 やれやれ、
大石山西峰が見えていてなかなか 大石山にザックデポして空身でピストン
大石山から主稜線に入るとマツムシソウとかお花畑の歓迎。途中、岩に藤島玄のレリーフがあり朳差岳が越後の山々と気づかされる。鉾立峰のさきに久恋の朳差岳、避難小屋の背後が山頂。
花の稜線 マツムシソウだらけ
タカネナデシコ イブキトラノオ
越後の山々の開拓者・藤島玄のレリーフ 避難小屋の後ろが朳差岳山頂
やったあ、朳差岳到着 ミネズオウ
取付き5:35…大石山(1567)11:30デポ…朳差岳(1638)13:40…大石山15:24…頼母木小屋16:24
約11h テント泊
頼母木小屋は美味い引き水、きれいなバイオトイレ、日本海が望め小屋前の素敵な天場だった。
素晴らしい星空で久しぶりの銀河だった。
三日目:3-4-5 晴れ時々曇り たおやかな飯豊の山並みをゆったり味わって歩いた。花の飯豊連峰だった。
向かい側に朝日連峰が、その右手に蔵王。南側には会津・奥只見の山々。
頼母木小屋から朝の朳差岳 小屋を後に頑張ろう
草原の縦走路 向かいに朝日連峰
地神山では我らのシルエット 門内岳より北股岳へ
北股岳を越える頃雲に覆われてきた。石転雪渓は雪が少なめ、梅花皮小屋は留守。烏帽子岳を越えて御手洗池から御西小屋までがだらだらで長かった。曇って視界が減ったのも一因。
石転沢アップ 雪が少ない 北股岳より梅花皮(カイラギ)小屋
ソバナ ハクサンコザクラ
ハクサンイチゲ 御手洗の池
烏帽子で御西小屋ボッカ帰りの梅花皮小屋主人。Beer2ケース
雪渓上部を通過 御西小屋に到着、裏に幕営
頼母木小屋4:52…地神山(1849)6:15…門内岳(1887)7:43…北股岳(2024)9:05…御手洗池12:59…天狗庭13:44…御西小屋15:00 約10h テント泊
41年前に川入から入って地神北峰から丸森尾根を飯豊山荘に下った。御西から門内の飯豊核心部を歩いて満足してしまい、そのあと40年も朳差岳に来られなかった。それだけに感慨深さもひとしお。
四日目:3-4-5 曇り時々小雨、夜は激しい雷雨 主稜線から外れているが大日岳(2128m)は飯豊の最高峰だ。
朝の大日岳はどんよりした曇り空で白雲がまつわりついているが黒々と大きい。若者2組に抜かれたが何とかガスの山頂に到着。かつてオンベ松尾根をバテバテで登った大石さんは万歳ポーズ。
御西の天場 朝、どんより雲に大日岳
大日岳到着、 御西テント撤収して飯豊本山に向かう
御西小屋に戻りテント内で一休みしてから、テント撤収し小雨のなか新たな気持ちで飯豊本山に向かった。
飯豊本山(2015m)では小雨、5回目の登頂だった。飯豊山神社で後半の縦走の無事をお祈りして切合小屋に向かった。
切合小屋は建て替えられ外観は綺麗。混みあっていたが入れない訳ではなかったが幕営することにした。関東全域に雷雲通過による大雨警戒注意報がでていた。
御西小屋5:…大日岳6:14,…御西小屋7:49,テント撤収9:17…飯豊本山11:13…本山小屋11:40…露岩(御秘所)12:38…切合小屋13:50 テント泊 約9h 夕方から夜半に雷雨(福島県南部から関東)
五日目:3-4-5 曇り時々晴れ 三国小屋から弥平四郎でなく川入へ下山
前夜の猛烈な雷雨も夜半に収まり、青空の朝に大日岳。切合小屋は綺麗になって引き水も美味い
三国小屋から川入へは、小屋下の岩稜・剣ヶ峰を経て地蔵山へ
切合小屋5:10…三国小屋6:50,7:05…岩稜・剣ケ峰7:26…横峰小屋跡8:52…表参道口(御沢の杉、栃)10:30,33…御沢キャンプ場10:43 約5h30
三国小屋から少し岩稜が続く。小屋番氏が背負子に水タンクを谷筋から繰り返しボッカしていた。
地蔵山から再び、ブナの大樹の続く尾根を川入・御沢に降りた。
地蔵山より長いブナ尾根を下り 飯豊山神社の表参道に到着
御沢キャンプ場=タクシー40分=山都・飯豊荘(入浴可)=タクシー10分=山都駅13:22,13:36=磐越西線=会津若松14:05(食事)15:06=郡山=東北新幹線=東京にはまだ明るいうちに着いてしまった
コースタイム:手元の昭文社地図1997版だと最新版の中高齢者向けと比べ早すぎ、30%ほど割増にしないととても付いていけなかった。
お 花:マツムシソウ、タカネナデシコ イブキトラノオ ミネズオウ ハクサンイチゲ チングルマ
ミヤマキンポウゲ シナノキンバイ ミヤマリンドウ ソバナ アオノツガザクラ イワギキョウ
ヨツバシオガマ トモエシオガマ ハクサンコザクラ イワベンケイ ミヤマダイコンソウ
ウサギギク ハクサンフウロ ミヤマゼンコ ウルップソウ ウスユキソウ バイケイソウ キスゲ クガイソウ シシウド ヤナギラン シモツケソウ ダイモンジソウ リンネソウ コオニユリ クルマユリ 等々、自宅で思いだし書き集めました。
加藤