No.4592

朝 日 連 峰

2014719-21

L妹尾(み)、大石、伊藤、澤田、長谷川

夜行バスで鶴岡に朝到着。タクシーで泡滝ダムへ。出来るだけ先に行くつもりだったが、朝の到着が遅く、9:30縦走開始。

天気も北日本不安定で、今日明日は、所により大雨雷との予想。全域キャンプ禁止だが、込む場合、非常事態を考えてテント持参とした。荷物が重くなかなか足が前に出ない。

 

 

                         大鳥小屋の前

 

 

 実に快適                    次の朝、さあ出発

 

12;45、大鳥池の避難小屋に到着。先の行程は長いが、天気も心配なので今日はここまで。小屋はきれいで広い個室が与えられたので、快適そのもの。次の日、は。曇り時々小雨とまあまあ。出来るだけ先へと考え、

7/205:00出発。早いうちに森林限界を過ぎさすが東北の山と思われた。上は雪渓が十分残り、以東岳を越え、狐穴小屋へ、ビールが冷やしてある。ここのおやじから、大朝日小屋はないが、竜門小屋はビールがあるとの話で、時間的にも大朝日は無理と思われるので竜門小屋までとする事とし、出発。寒江山を越え、竜門小屋に14:30着。ここもすいているのでゆったり。

 

 

  以東岳 時々チラッと遠くが見えるが

 

 

  狐穴小屋                    霧の中、ニッコウキスゲの花畑

 

7/21 今日は、天気がよくなるとの予想で、3:00起き、4:00出発。やっと今日になって快晴。雲海の中、西朝日、大朝日、飯豊とぐるっと見渡せた。

 

 

  出発

 

 

  ご来光                     鳥海山(左)と月山(右)

 

 

  雲海に浮かぶ月山                日本海も見える

 

 

  行く手の大朝日                 中岳、大朝日岳

 

 

  なぜか二人だけの大朝日頂上           大朝日を振り返る

 

大朝日小屋に7:30着。この頃は、頂上は霧で覆われ、大朝日が見えたのは一瞬であった。若干2名が頂上へ往復。8:05下山開始。1時間半位で小朝日が目の前に大きく立ちはだかるが、左を巻き、小寺山を越え小寺温泉の駐車場にちょうど12:55、タクシー予約13時ぴったり到着。りんご温泉経由で、左沢駅、山形新幹線で帰った。

今回の縦走は、梅雨の末期の不安定な空模様と予想だったが、それほど悪くも無く、完歩出来た事はよかった。花も多く、雪渓も十分でいろいろあったが、素晴らしい縦走でした。

 

 

   やっと着いた小寺鉱泉

 

朝日連峰コースタイム  2014719-21

719

9:30泡滝ダム発

9:55雨が上がり雨具脱ぐ

10:48から11:00休憩

12:03から12:17休憩

12:45タキタロウ山荘着

720

5:00タキタロウ山荘発

5:47から5:57休憩(虫がお出迎え)

6;51から7:02休憩(霧雨)

7:50から8:00休憩

8;45から9:14休憩(以東岳)

10:24から10:36休憩(1523m中先峰、少し青空)

11:17から11;39休憩(狐穴小屋、再び霧雨、ビールが冷えている)

12:20から12:36休憩(雨あがる)

12:56寒江山通過

13:25から12:57休憩(長谷川さんの靴崩壊、伊藤さん先行)

14:27竜門小屋着

721

4:00竜門小屋発

4:23竜門山通過

4:35ご来光待ち

4:58から5:15休憩(赤飯朝食)

5:49西朝日岳通過

6:20から6:32休憩(月山、鳥海山が雲海に浮かぶ)

7:32から8:14休憩(大朝日小屋、2名頂上往復)

8:38から8:44休憩(銀玉水)

9:52から10:05休憩(小朝日手前の分岐)

10:30から10:35休憩(古寺山)

10:55から11:00休憩(三沢清水)

11:37から11:44休憩(一服清水)

12:17から12:22休憩(あと一息)

12:55古寺鉱泉

 

朝日連峰 感想

 

朝日連峰を訪れるのは4度目となる。

初めての以東岳からの縦走は、素晴らしい天気の中、縦走の醍醐味を味わうことができた。

俄然朝日が好きになり、昔、飯豊もいいけど、朝日はもっといいよー

と言った地元の人の言葉を思い出す。

まさに憧れの朝日に二度まで縦走ができるとは。メンバーやタイミングに恵まれなければ

なかなか難しいコースである。

鶴岡の町も朝から活気があり、郊外の景色も美しい。

水が豊富なのがこの山域の魅力。

じゃぶじゃぶとどこからでも流れ出る水は縦走にはありがたい。

たきたろう小屋に一度泊まりたかったのでこれも念願がかなった。

小屋の管理人さんも親切で。

いよいよ二日目の登り始め、天気は薄曇りから雨模様だが小雨なのであまり気にならない。

一気に朝日小屋までかと思ったが、五時から歩き始め、8時間あるくとさすがに疲れた。

どの小屋もきれいである。

天気予報の影響か、混み具合もほどほどなのでゆったりくつろぐことができた。

一階から、フルートの演奏に拍手が何度も聞こえた・・・

いよいよハイライトの最終日。

時間を追うごとに全山が姿を見せてくれた。

遠く飯豊、鳥海、月山がぽっかり雲の上に浮かんでいる。

何時もながらこんな信じられないような景色が見たいがために

苦しいのに登ってきているのだと思う。

大朝日の姿が雲の中にあったのに金玉水を過ぎるとその姿を現してくれた。

皆にこの景色を見てもらいたかったので

このタイミングで姿を見せてくれたのは本当にありがたかった!

実にすばらしい山行だったと思う。

足の心配で一日目で諦めて帰るつもりでいた大石さんが最後まで痛みに耐えながら

縦走を終えたこともとっても嬉しいことでありました(*^。^*)

いつもながら、仲間に感謝です!

                                          伊藤

 

 

 最初にリーダーはじめ 皆さまにお礼を申し上げます。今回の朝日連峰への山行は10年来の念願でした。バテないよう事前にトレーニングをして準備をしたつもりでしたが・・・。力が入り過ぎたのか 山行日の1週間位前から右ふくらはぎに張りが出て来ました。徐々に良くなりつつあったので参加させて頂きましたが 妹尾リーダーや皆さんのペースを狂わせることになり 申し訳なく思っております。最終的には予定のコースを歩き通せ 楽しく過ごす事が出来ました。本当にありがとうございました。

1日目の宿泊地は大鳥小屋(=タキタロウ山荘)。泡滝ダム登山口を出る時には雨具を着けた。小屋に到着時は薄曇りで 大鳥池もはっきり見える。青空も覗きだし 悪かった天気予報に反し 良い方向に向っているようで嬉しかった。思い思いに過ごし 広い小屋でゆっくりして翌日に備える事が出来た。(右足の調子に不安があり 行こうか・戻ろうかと随分悩んだが心を決め行く事にした。)

2日目は いきなり標高差500メートルの急登。登りきると稜線も見えだし 先への希望も湧いてくる。イチゲ・キスゲ・ヒメサユリ等・・・が咲いている。足の具合も登りは大丈夫な感じ。やがて標高差プラス250メートル強で以東岳に到着。ときおり雲も切れ 遠くの山並みが確認できる程だ。写真もばっちり。次に目指すは狐穴小屋。下りの不安をゆっくりペースで歩かせて頂き 何とかクリア。狐穴小屋から三方境・寒江山の登りを頑張り竜門小屋に着いた。寒江山から竜門小屋までの登山道は「広くゆったり」した感じなのに 残念ながらガスで見えず。小屋前の水場でビールが冷やされている。¥800と少々高めだが 待ちきれず乾杯する。苦い筈のビールが甘い!・美味い! 小屋は快適で 楽々と足を伸ばせた。伊藤さんの豚汁にも大満足。汁まで飲み干した。(今回も5月に続き全食事の準備をして頂き ご苦労をお掛けしました。ありがとうございました。)

3日目は好天気の予報。ヘッ電で4時出発。ご来光・月山・鳥海山・飯豊の山々・日本海・・・。気持ちの良い稜線から大朝日岳も確認。中岳からの大朝日小屋と大朝日岳の眺めに期待したが またまたガスに覆われて見る事が出来ず残念! 頂上は以前に踏んでいるし 古寺鉱泉への下山が最大な心配点のため 足への影響を考えパスとした。早めの休憩を取って頂き コースタイム3時間30分のはずが 4時間40分も掛かり タクシー待ち合わせ時間ぎりぎりの到着。皆さんには大変なご迷惑をお掛けしてしまいました。

入下山に不便な場所ですが 今回のコースは「たおやかな稜線」の山という印象です。山中は人も少なく 小屋も綺麗でなかなか良いです。また行きたくなりました。

                                         記 大石

 

 

久しぶりのやまがら、1週前に準備で参加の沢登りで筋肉痛がありました。

初めての朝日連邦、なかなかハードでしたが、皆さんに引っ張られて、いい思い出、いい経験になりました。

2日目の山小屋、竜門小屋まで1-2時間のところで、Sさんに靴の底が剥がれているのを見つけてもらい、皆で歩くのを中断してもらい、妹尾さんに針金とペンチで応急措置をしてもらいました。また竜門小屋に着くと、小屋の番人の親父さんが応急措置をしてくれ、200円で翌日の下りに耐えられるように両方の靴底に短いビスを打ってくれました。

予約していたタクシーの時間に数分前にぎりぎり間に合い、古寺鉱泉に到着しました。最後はひざにきていて、本当に到着できてうれしかったです。

3日目の朝、3時に起き、4時に薄暗い中、出発、日本海沿いの村上市が暗闇の中に灯りが見えました。少し歩くと、弥彦山、角田山も遠くに見えました。北には鳥海山、月山の山陰も見え、そして飯豊も上は雲に覆われながらも見えて、懐かしくながめました。飯豊は大学時代に登った山。弥彦山は合コンをやったところ。

竜門小屋の親父が、是非フルート演奏お願いします、というので5-6曲、演奏。クラシックやオソレミオ等聞いてもらい、喝采いただいたのはいい思い出です。小屋の主人は、ヒマラヤを何度も挑戦していてK2は二回挑んだそうです。平日は下界で仕事、週末は小屋に上がってくるそうで、家庭サービスなど顧みず自分の山への情熱に邁進している姿に感銘を受けました。

以東岳で虹が下向きに見え、感銘。

妹尾さんが、古寺鉱泉からの山越えのタクシーのパンク修理に対応していただき、皆が助けられました。もしあれで遅れていたら。

埼玉の若いカップルと下山ルート以外は同じで、最後は帰りの電車も、あてらざわ駅で一緒でした。

最後に、山の計画、料理の準備いただき感謝いたします。

                                          長谷川

 

 

改めて、この山行は充実していたなあ・・と思い直しました。まず、

@ 山域が遠隔地で交通の便が悪く、

A 梅雨明直前で天候が不安定な中、

B メンバーの体調(足)、メンバーの装備(登山靴)、帰りのタクシー(タイヤ)等々でトラブルが発生しましたが、

予定通り夜行2泊3日の長丁場を走破でき、しかも

@ 残雪と花が多く、

A 小屋が空いていて、

B 最終日に大朝日を目指している行動中は最高の天候と眺望だった

という結果でした。終わってしまうと結果オーライのような気もしますが、やはり、個性豊かなメンバーが臨機応変に、適材適所で能力を発揮したお蔭だとも思います。これは偶然か、神の見えざる手のなせる技か、山雀の実力か・・。次の山行も楽しみにしています。 次回もよろしくお願いいたします。

                                         澤田

 

 

  日の出

 

  中岳、大朝日岳、目の前の西朝日岳