N0,4582 富 士 山 ス キ ー
5月24・25日(土・日)
参加:妹尾(L)、澤田、正井(み)
12年前、山スキーを目的にしてゲレンデスキーから始めたのだが2級検定の直前、腱鞘炎を患い手術をし、以来ショートスキーで年に1〜2回遊ぶ程度だった。それから十二年ぶりにいきなり長い板で富士山スキー。憧れ半分、恐怖半分。複雑な気持ちで参加した。
天気が悪く滑れなければそれもまたよしと考えていた。つぼ足で富士山を往復してくればいいだけのことだ。トレーニングになればそれでよい、
加藤さんがお母さんの具合がよくなくやむなく不参加。土曜は植物の快でたっぷり勉強し20時に新宿集合。加藤さんは見送りにきてくれた。22時半頃須走口5合目に到着、少し飲んですぐ就寝。
天気は良く、駐車場の横にテント
翌日6時半いざ出発。ここでとんでもないハプニングが起きた、ブルドーザー道を行くはずが滝の方へ行ってしまったのだ。それかからが大変。シラビソの樹林帯に入ってしまいスキーの板が引っかかって体力を消耗する。帰りに澤田さんが言っていました。あの時はもう気力も体力も使い果たしてしまいもう帰ろうかなと思ったと。しかし、何とか樹林帯を突破。
そこから12時までいけるところまで行ってそこから降りてこようということになり6合目にある大岩に向けてキックステップで登る。
さて、いよいよ富士山大滑降。澤田さんも怖がっていましたが僕は十二年ぶりに履いたスキーがとんでもなく長く見え、こんな物を操って本当に滑れるのかと頭の中は真っ白になった。そして滑ったら止まらなく転倒、体中に雪が入り満身雪衣。昔習ったスキーの基本を思い出し実行しようとするが体重移動がうまくいかず板に乗れない。澤田さんは快調に滑っている。さすが最近スキーをやり込んでいるわけだ。転倒を繰り返す僕を見かねた妹尾さんがザックを持ってくれるという。デポ地まで行って再びザックをしょって滑る。そうだ、妹尾さんのマネをすればいいのだ。そこで妹尾さんの後につく。どうやって方向転換しているのか。そうだ。シュテムボーゲンだ。思い出した。少し妹尾さんについていけるようになった。
その時、三人組がこのべとつく雪を物ともせず凸凹の幅狭くなっているところを雪を蹴散らすようにショートターンで滑っていった。これを見てあんな風に滑ってみたいと思った。スキーへの思いが再燃してきたのだ。まずはゲレンデで板を思いのまま操れなければ、とても山スキーは無理。この冬はスキーをやってみようかと思う。いくつになってもチャレンジ精神こそが大切だと思う。
ブルドーザー道のデポ時点 何も考えずにこの矢印に進んでしまった
この横にしっかりしたブルドーザー道が
そのうち雪がなくなり当初の予定だったブルドーザー道を下って駐車場に下りてきた。実は登りよりもスキーでおりる方が疲れた。登りはほとんど疲れなかったが下りは、緊張感とスキーを思い通り操れないもどかしさにたった数十分だったにもかかわらずむちゃくちゃ疲れた。でも、登りがあるから面白い。何時間も苦労して登った苦労が数十分で報われる。自分の山のスタイルにあっている。今年の一つの目標が出来た。 (記 正井)
空色が登りの軌跡
今回は、2820mまでしか行けなかった