No.4530

真教寺尾根から赤岳(八ヶ岳)

2013.07.2728(前夜発)

L山野、古田、大石、波多江、伝田

 

  

 

登山口の美しの森                   1965m地点で2回目の休憩

 

 

 

2人の若者はすぐに発った(牛首山)

 

1日目>早朝5:00、前夜一宿の恩義にあずかった古田宅を予約したタクシーで登山口の美し森に向かう。天気はよさそうだ。今回の真教寺尾根は赤岳山頂から東に延びる標高差1300mの長大な尾根で、途中に水場や小屋がなく、しかも鎖場が連続する厳しいコースである。美し森を5:58出発。羽衣池(湿地帯)の表示を右手に見て樹林帯を抜けると見通しのいい賽の河原に出る。スキー場のリフトは閉鎖されていた。再び樹林帯に入り笹の生い茂る1965m地点で休息する(7:24~7:30)。道はなだらかだが長く、ようやくという感じで牛首山に着いた(8:18~8:25)。後からやって来た若い男性2人組は標識を確認してすぐに発った。さすが若者、体力抜群だ。

 

 

 

展望のない扇山付近(2300m地点)                      樹林がまばらになり視界が開ける(2530m地点)

 

 

 

尾根核心部をようやく突破(2765m地点)        狭い頂に人があふれていた(赤岳山頂)

 

牛首山からは平坦な道が続き歩きやすい。2300mを過ぎると視界が開け、眼前に赤岳が「登れるなら登ってみろ」と威圧する。やがて岩場の急登に変わり鎖場が連続する。斜度は最大70度くらいか。なるべく鎖に頼らずによじ登る。一度、狭くて短いが平らな箇所に出る(11:00~11:15)。ガスの切れ目から稜線分岐の道標が見える。だが、まだ先は長く鎖場の登りに気が抜けない。最後の岩壁を突破して真教寺尾根分岐に飛び出る。振り返ると左の県界尾根と平行に延びている真教寺尾根の様子が見て取れた。さらに鎖、梯子が続く登りを経て赤岳山頂に着いた(11:37~11:50)。

 

  赤岳展望荘で時間調

 

予報では午後から雨となっていたが、山頂まで降られずに済み安堵する。ここから行者小屋へは2コースあるが、時間が早いことや梯子続きを避け地藏尾根とする。記念撮影をして混雑する山頂を後にし、赤岳展望荘で時間調整をする(12:25~12:33)。地蔵尾根から続々と登ってくる人の姿が見える。でも実際に下ってみると渋滞というほどではない。気になるのは尾根が年々荒廃していること。補修箇所だらけだった。13:25行者小屋に到着。広場のテーブルに陣取りまずはビールで乾杯。あとは各自持参のアルコールでほろ酔い気分になる。早めの夕食を摂り、すぐに布団にもぐり込んだ。夜中にトイレに起きると外が濡れていた。夕方に降ったようだ。

2日目>ヘッ電を点けて4:00出発。赤岳鉱泉に着くころには空が明るくなり朝食タイムとする(4:34~5:17)。当初の計画は硫黄岳から本沢温泉、稲子湯であったが、このメンバーの誰も行ってない峰の松目にし、オーレン小屋から夏沢鉱泉へ下山するコースにした。曇っているが雨になりそうもない。水気を含んだ樹林帯の2390m地点で休憩(5:53~6:03)。展望が開ける2500m地点から阿弥陀岳、赤岳、横岳が一望され、阿弥陀の背景の南アルプスも見えた。やがて赤っぽい大地に変わり硫黄岳が眼前に見えてくる。360度の大展望が広がる赤岩ノ頭に着いた(6:38~6:45)。

 

 

 

右から阿弥陀岳、赤岳、横岳。阿弥陀岳の後ろに南アルプスも見える。思わず「ヤッホー」(2500m地点)

 

 

 

登りきると目の前に硫黄岳               360度の大展望が広がる赤岩ノ頭(2656m)

 

はじめはシャクナゲとハイマツ、それが過ぎると樹林帯の急坂となり、下りきると峰の松目分岐に出る(7:19~7:23)。最後の登り(2567.3m)に挑む。喘ぎつつクリアし頂で休息(7:38~7:42)。展望はない。分岐に戻り(7:58~8:03)、夏沢鉱泉にTELするとお湯に入れるとのこと。一気に下りカンカン照りのオーレン小屋を経て(8:35~8:40)、夏沢鉱泉で一浴(9:10~10:40)。タクシー2台に分乗し、茅野から鈍行で早い時間に帰途についた。

 

 

 

やや陰気な峰の松目分岐(2470m)           山頂は樹林に囲まれ展望はない(峰の松目)

 

  ここにきて日差しが強くなる(オーレン小屋)

 

 

 

檜板を開けて湯船に浸かるレトロな湯(夏沢鉱泉)