山雀No,4466 

 東北 姥沢から月山

2012年6月16,17日()

L伊藤 SL加藤 石井 相原 黒田 (中島)

梅雨空の晴れ間どころか、その日だけが大荒れに。伊藤車と加藤車の6人は、山形道・古関PA16日の朝を迎えた。曇りだが明るくまあまあの登山日よりだ。月山ICを降りてR112を少し戻り月山方面へ左折した。今夜の宿の弓張平キャンプ場に立ち寄り、六十里越方面を漁ってみるという釣り名人を降ろし姥沢へ向かう。

姥沢の駐車場で身支度して5人は出発した。路面は姥沢小屋辺りから雪道となりリフト小屋に到着した。1回券を買い込みスキー持参のL伊藤と黒田、加藤は板を抱え込み月山リフトに乗るが、足元は雪解けの緑地。

標高1500mのリフト上駅から左手と、さらにTバーリフトで姥ケ岳ゲレンデに向かうサマースキーヤー達の群れ。

我々は彼らを横目に雪の斜面をエッチラ登り始める。この頃はまだ、晴れ間もあり目指す月山山頂もはっきり見えていた。私はショートスキーをザックに付け帰りの雪渓遊びを期待していたが、他の2人はリフト小屋にスキーデポした。

姥ケ岳山頂(1669m)からは、雪は無く稜線右側四ッ谷川源頭にかけて雪田が広がっている。木道を歩き出すと雨がパラついてきたので雨具を取り出す。

 

視界はまだあり、1688m地点の東面にかけてミネザクラとか一面にチングルマ、ハクサンイチゲ、シラネアオイほかのお花畑が美しい。

 

 

牛首付近では道は尾根筋から離れ雪田に降りて登っていく。この頃から雨風が強くなってきた。空身のスキーヤー3人組と相前後する。石畳道を辿り地蔵のある石垣(カジ小屋跡)の陰で風を避け一休みした。

石垣を回り込んで頂上稜線に出ると一段と風雨が強く(風速20m以上の風圧を感じる)なり視界不良のなかを小屋群の一つ(トイレ)に逃げ込む。梅雨前線接近で南面からの吹き込みで濡れた雨具で体温低下を訴える者も、防寒着を着込み、腹にも補給。風に煽られるのでスキー・ザックを置いて、月山山頂(1980m)へ。

 

幸い通路は石垣に遮られ山頂神社前では3人組にも会い写真を撮り合い早々に下山した。

雪田では、視界不良と強風に抵抗しながら尾根筋から離れないようにコース取りして姥ケ岳に戻った。手前の金姥(カナウバ)は湯殿山方面への分岐で風も無くランチタイムとした。予想通り姥が岳は風が無かったがガスが濃くコンパスで方向確認しながらリフト小屋まで下山した。Tバーリフトはすでに撤収されており、スキー練習はできなかった。

 

リフト脇を徒歩下山の相原、中島と別れスキー組は雨で視界不良のゲレンデを滑り降りる。私は20年振りの山靴で履くショートスキーを乗りこなすのに少々手間取り、感覚を想い出す頃には下に降りてしまった。

姥沢P出発8:25…リフト下8:42…リフト上9:00出発9:10…姥ケ岳(1670m)9:33P1688m東面お花畑9:45…カジ小屋跡(石垣)11:15…肘折温泉分岐11:27…避難小屋(トイレ)11:30,40…月山山頂神社11:45,48…金姥(カナウバ)1600m(湯殿山分岐)12:55,13:20…姥ケ岳13:29…リフト上13:55,14:15…リフト下14:40…姥沢P 15:00

さて、今回のイベント第二弾は月山山麓弓張平オートキャンプ場の広大な施設の一角にあるログハウス風の貸し切りコテージだ。一棟4人利用\10000 ガス台、炊飯器、ポット、鍋・食器等、バス・トイレ、シーツ付きの二段ベッド、TVもあった。管理棟で何となく元気のない石井さんを拾い、車を横付けして荷物を移動、濡れものを脱ぎ捨てすっきりする。

 

お料理大好きの伊藤Lが張り切って炊事場に立つ。1630分頃、山本さんの訪問、前日より志津温泉泊でサマースキーに来ていたとのこと。

志津温泉に足を伸ばすもの、懐かし話の談笑にふけるもの、リーダーの手料理に舌鼓をうちつつお酒が進む。22時頃沈没。

翌朝、曇り空だが山裾が見えている。チェックアウト11時に合わせて帰り支度をしていると、石井さんが血相を変えて飛び込んできた。公園の池に山から引き入れている水流で一瞬、魚影を見たとのこと。大慌てで身支度して飛び出して行った。10数分もたった頃か、玄関が騒々しくなって喜色満面の石井名人が25cmの岩魚を高々と掲げての凱旋だ。

 

112を寒河江・山形方面に走る、夏雲が沸き夏の暑さだ。西川町で相原さんお勧めの山菜料理で有名な出羽屋に立ち寄る。老舗旅館で個室より庭園を眺めながらコース料理を味わい山形道・西川ICより初夏の東北を後にした。