No.4404                           山行レポート

              北 岳(大樺沢コース)

[期   日]2011年7月9,10日

[状   況]梅雨明けの稜線漫歩とお花畑を楽しむ。

[メ バー]L妹尾 加藤h 長谷川

[行   程]

 キャッチフレーズの「…キタダケソウを見に行きます」は、時期的に遅く例年、6月

半ばまでとか。その代わり足元に咲き始めたばかりの花々は若々しく可愛らしく、折しも梅雨明けの日に当たり夏空のなかの稜線歩きを楽しんだ。

 

前夜、八王子に集合して妹尾車で中央道の甲府昭和ICで降りて「道の駅しらね」で仮眠、翌朝、芦安の町営駐車場に移動した。ここから、広河原まで定期バスの他に乗り合いタクシーが頻繁に発車しており料金も同じ(\1100)

早朝のどんより雲が消えピーカンの梅雨明け空の下、広河原の吊り橋を渡る。

  

7時過ぎの遅い出発だ。しばらく大樺沢の右岸を歩き二俣に到着。ここからほとんどの登山者が御池小屋を経て肩ノ小屋に向かうが、アイゼンを付けて雪渓上を辿る。

  

2560m辺りから右手の茂みの尾根に取り付くと階段の連続になる。向かいの鳳凰三山を越えて雲が湧いてきてバテ気味の身には助かる。八本歯のコルでしばし休憩して、さらに階段登りの末、巻き道に入る。

  

このトラバース道では、北岳のお花畑が広がるがハクサンイチゲばかりでお目当てのキタダケソウは見つからなかった。ガスってすっかり涼しくなってしまったが、北岳山荘手前の雪田でビール冷やし用の残雪を採取してテント場に向かう。

 

  

 

                     

 

テントを張り終えると待ちかねたように、酒に手が伸びる、そのとき風下の方からフルートの音色が流れてきた。奏者は長谷川君なのだが乳白色の大気の壁の向こうを捜すように通行人の何人もが立ち止まって聞き惚れていた。

夜半、トイレ帰りに満天の星空の久し振りの銀河に見とれていた。ご来光とともに雲海に浮かぶ富士山と、金色に染まる中白根山に見とれて僕たちの出発は遅れてしまった。

  

 

  

ピーカンの空の元、この時季の北岳稜線にはこんなにもお花畑が豊かだったとは。若々しい可愛らしい花の群生が目を楽しませてくれた。

  

そして、何度目かの北岳(3193m)頂上に着いた。

  

足元の青い屋根が肩ノ小屋だ、梅雨明けの陽差しに布団干し作業が忙しい。小太郎尾根の上に白い雲が昇りまるで夏山のようだ。

  

草すべりの急斜面にも黄色いお花畑が、白根御池の湖畔には色とりどりのテントがあり、見違えるように立派になった御池小屋では魅力的なソフトクリームに手が伸びる。

        

昼過ぎに着いた広河原では定期バスに間に合った、車内は冷房がキンキンに効いていたし、芦安BS前で下車すると、当然のように温泉だ。大昔の暑さとキスリングと大汗と土埃の臭いの南アルプスのイメージと今日の北岳とは、全く別の山のような気がした。

 

7/9 広河原7:40…吊り橋7:45(大樺沢コース)…二俣10:09,152560m付近・カイダン12:05,

15…八本歯コル13:40,14:00…巻き道分岐15:00(巻き道お花畑)…北岳山荘16:00

7/10 4:30起き  テント撤収・出発6:45…北岳山頂8:10,30…小太郎分岐9:30…白根

御池小屋11:03,26…広河原BS 13:38,13:40(バス)=芦安14:48、