No.4374     鎌倉祇園山ハイキング   1月12日(水)日帰り

参加者8名:

斎藤陽、小池正明、丹羽一二、山下尚武、桑原宏年、細矢八千代、渡辺浩子、渡部秀子

快晴無風の穏やかな冬の一日、鎌倉で最も手軽な登山、祇園山コースを歩きました。先ず訪れたのが駅から一番近い大功寺。地元で「おめんまさま」と呼ばれる安産祈願のお寺です。説明版を読んだ参加の女性三人曰く、まだまだ希望がある‥‥

小町大路に出て案内板に従って滑川に架かる東勝寺橋を渡ります。この先に鎌倉随一の心霊スポット「高時腹切りやぐら」があります。1333年新田義貞軍に攻められた北條高時が、一族郎党870人と共に自刃した遺跡です。鎌倉武士の「滅びの美学」を偲びました。

東勝寺遺跡から山道に入ります。道自体は良く整備された楽しいコースですが、岩が脆くて滑りやすいので、ゆっくり気をつけて歩きました。冬の日差しが楽しい山道です。案内板が完備され、危ない所にはロープが張られていて安心して歩けましたが、スリップして何回か転びました。これは内緒です‥‥

     

    大功寺にて      高時腹切りやぐら      佐竹山平場・展望台

30分ほど歩いて11時に標高100メートルの祇園山の山頂に着きました。西側の展望が開けて、鎌倉市街の向こうに光る海が広がっていました。由比ガ浜、稲村ガ崎の方向です。

丘陵地帯の向こうに雪を被った富士山が姿を見せました。四角い石の土壇の上の2体の石仏

に、色鮮やかな落ち葉の飾りを差し上げたら、可愛らしく変身しました。まあカワイイ‥‥

まわりの小枝にリスやトンビが姿を見せて、私たちと一緒に遊んでいました。

  

         石仏にお飾り            祇園山頂にて

日差しの暖かな草原にマットを敷いて早めの昼食、各自持参の自慢の銘酒、おつまみにお弁当が次々に出て来て、まさに至福のひと時でした。、忽ち1時30分、早速下山準備。

ジグザグの石の道を下ること数分で、祇園山の名の起源の「祇園様」、今の八雲神社に下りました。オミクジを引いたら最高の大吉、神主さんから「おめでとう」とお祝いの言葉を頂きました。幸運のオミクジと共に、八雲神社をバックに記念撮影‥‥

これに気を良くして、颯爽と山麓コースを歩きました。隣接の常栄寺(通称ぼたもち寺)、

此処でお餅が食べられるのかと立ち寄ったら、龍の口御法難の日蓮様に牡丹餅をお捧げした阿仏尼の住居跡とか、由来を聞いて納得しました。

       

        八雲神社にて            常栄寺(牡丹餅寺)

 更に進むと、大きな比企谷妙本寺がありました。鎌倉時代の豪族比企一族の邸跡に建てられた広大な境内です。最初に女性に人気のスポット「蛇苦止堂」を訪ねました。寺域の外側の急な坂道を登った上にある楚々とした小さなお堂、1200年に起こった「比企の乱」で亡くなった讃岐局の霊を慰める為に、60年後に建立された悲しい歴史が刻まれています。

  

        妙本寺 蛇苦止堂          妙本寺 祖師堂

寺域の一番奥に、大きな建物「日蓮聖人」を祀った祖師堂が、シーズンオフで訪れる人も無い静寂さに包まれていました。この時刻はまさに「山雀グループ」専用の地域。ハイキングと歴史の探訪の楽しさを満喫した充実した一日を胸に、鎌倉駅に(僅か10分)無事到着しました。                               丹羽 記