No.4338             池山吊尾根

010.7.1011

L伝田、大石、井上(龍)

 

揺れるので一人ずつ渡る(野呂川吊橋)         渡り切って一本入れる

1日目>晴れ。鷲ノ住山展望台で身支度を整え10:37出発。ノンストップで400m下って野呂川吊橋に出た(11:40)。その上がバス道で隧道を3つ抜けるとあるき沢橋(12:29)。吊尾根の登山口で3本入れて池山小屋に3:45着。直前に「小屋の周りはゴミだらけ、ブヨに悩まされた」と聞いたのでテントを持参したが、ゴミもなく中も整頓されていた。

 

吊尾根の登山口「あるき沢橋」           2010m地点で一本                       

  小屋は小ぎれいだが、内戸はブルーシート

ただし入口の戸が外も内も壊れており、内戸はブルーシート。幸いにも我々だけだったので小屋の中にテントを張る。明日に備え早めにシュラフにもぐり込んだ。

2日目>曇り。2時半起床、4時出発。小屋からの道は次第に傾斜がきつくなりヤセ尾根に出る。ここからなだらかな登りとなり2本入れてボーコン沢ノ頭に7:10着。山頂は広々としており、周辺の山々が一望に捉えられる。ハイマツの山稜は森林限界から八本歯ノ頭まで続き、吊尾根の醍醐味を堪能する。八本歯ノ頭にはケルン型の遭難碑があり、その先はヤセ尾根に変わるので慎重に下る。八本歯ノコルで大樺沢をのぞくと、雪渓がびっしり。山渓HPの直近の情報では「雪解けが1カ月遅れ、崩落の危険もある」とのこと。それでも下っていくワンパーティーの姿が小さく見えた。岩場の急登を2本入れて吊尾根分岐に出た。手前で初めて人と出会う。監視員で傍らに咲く花がキタダケソウで終わりに近いと教えてくれた。

 

遠方に富士山も見える(2650m地点)                       ボーコン沢ノ頭への登り

 

ボーコン沢ノ頭から北岳を望む             左はケルン型の遭難碑(八本歯ノ頭)

 

キタダケソウ                ここまで雨に降られなかった

風が出てきた。北岳へ急ぐ。山頂着が10:40で7〜8人が休んでいた。下山路の肩ノ小屋(11:25着)も御池小屋(13:16着)も人はまばら。混雑は来週からのようだ。北岳までは降られずに済む。その後は小雨が降ったり止んだり。御池小屋を過ぎて本降りとなり、ずぶ濡れで広河原に着いた(15:15)。気になっていた吊尾根を同行者の頑張りで完歩でき満足した。(伝田 記)写真:井上(龍)、伝田