No.4326
竜ヶ岳〜御池岳(鈴鹿の山)
010.05.02〜04
L山野、大石、伝田
小峠手前の堰堤で時間を気にしながら一本 登山口の石榑峠からは花崗岩の白い道
<1日目>快晴。石榑峠までタクシーで入るつもりだったが、通行止めで登竜荘までとなり、2時間余り歩くこととなる。竜ヶ岳への厳しい登りに喘ぐが、視界が開けてからは明るい草原となり風が心地よい。山頂は人影もまばらで360度の展望が楽しめた。急坂を快調に下りに県境分岐を左に折れると雑木林のヤセ尾根に変わる。静ヶ岳の手前から薄暗い樹林帯の登下降をこなし、銚子岳の分岐に出たときは3:30になっていた。予定の藤原山荘までは無理なので、適地にテントを設営し食事兼宴会に突入。夜中に鹿の鳴き声で何度か目を覚まされた。
静かな山頂、展望抜群(竜ヶ岳)
雑木林の尾根は気持ちいい
<2日目>快晴。4:47出発。治田峠に下り少し荒れた道に入る。孫太尾根と合わせてから山腹のザレた急登となり、枝を頼りに尾根を目指す。突き出ると展望良好な藤原岳が迎えてくれた(6:55)。そこから10分ほどで山荘に着き、小屋の中で行動食を頬張った。ここからは花の多い一本道となるが、春は遅いらしく、たまにカタクリが顔を覗かせる程度であった。
岩稜の山頂。ここも展望がいい (藤原岳) 真ノ谷でようやく水を補給
連日、真夏のような暑さ
実は私が一番疲れているのです
こんなに平らな所でテント泊ができるなんて
大草原の頭陀ヶ平に出て一本入れ、水を補給すべく白船峠でザックをデポし真の谷へ向かったが、山腹の道を見逃し涸れ沢に真っすぐ下りてしまう。峠へ引き返すとき私だけが方向を間違え、1時間余り付近をうろうろ(このときコンパスを紛失)。メンバーに多大な迷惑をかけてしまった。そこで真ノ谷経由で御池岳に行くことにしたが、体力を消耗した私は付いて行くのがやっと。この日も予定コース(鞍掛峠まで)を消化できず鈴北岳東側の大草原にテントを設営(3:30)。お蔭でぐっすり眠れ体力を回復できた。
<3日目>快晴。4:59出発。全員が30分ほど寝坊した。一気に鞍掛峠に下り、最後の急登にかかる。835m地点で一本入れ展望のない三国岳に至る(7:00)。三角点のある815mまでは容易だが、問題はその先で、あれこれ探った結果、三角点の手前を右に入った山腹のつづら道が下山路と知る。
阿蘇谷の水は旨かった
新緑が眩い阿蘇谷沿いの道をぐんぐん下り時山に出て(9:12)、Lの意図が理解できぬままバス停の“時”まで50分ほど歩く(このバスには乗らないと聞いていたが…)。近くの食糧品店に寄りビールで喉を潤す。そのときLが店の人とどういう話をしたかわからないが、幸運にも店のお客が阿下喜温泉まで乗せて行ってくれると言う。一浴と食事をし、桑名経由で新幹線に乗り継ぎ、神田で打ち上げて締めとした。(伝田 記)