No.4323             丹沢 同角山稜

010.4.18

L山野、大石、伝田

 

スパッツを付ける山野さん、正解(鍋割峠との分岐)    2パーティーが休んでいた(雨山峠)

晴れ。小田急の車窓から丹沢主脈を仰ぎ見ると、前日の41年前に並ぶ最も遅い降雪で頂を真っ白にしていた。時間を稼ぐため新松田からタクシーで寄大橋まで入る。身支度を整え7:52出発。陽だまりの鍋割峠との分岐で一本(9:00)。タクシーの運転士が寄川の水量がいつもより多いと言っていたが、この峠も水が音をたてて流れていた。雨山峠に着くと(10:00)、夫婦連れと単独行のオバちゃんが休んでいた。オバちゃんは我々と同じコースらしく先に腰を上る。夫婦連れは寄へ戻るようだ。

 

ここには水場がなかった(ユーシンロッジ)         ロッジからいきなり急登が始まる

沢沿いの狭い道を下ると閉鎖中の玄倉林道に出る。右にしばらく進むと左手にユーシンロッジの大きな建物が現れた。オバちゃんの姿が見え、すぐに消えた。なかなかタフだ。入口の看板に平成22年度林道開通とあった。広い山荘のベンチで長めの休息を取り(10:50)、メインの同角山稜に挑む。いきなりの急登に喘ぐ。一度鞍部に下り、さらに直登すると大きな岩にぶつかる。これが大石で下から見るとかなりの迫力だ。なおも急登が続き一本取りたくなるが、視界が開ける大石山まで頑張った。

長い急登を突破すると展望が開ける(大石山)

雪を冠した雄大な丹沢主脈をバックに(大石山)

少し雪のある狭い頂に着くと(12:10)、オバちゃんと前に到着していた中年男性が迎えてくれた。山稜は我々を加え5名と思われる。ここからの眺望がすばらしい。元気をもらい、アップダウンのヤセ尾根にかかる。次第に雪がかさみ、1350m地点(1:05)から雪山風情となった。先行するオバちゃんのトレースは正確で山に長けていることがわかる。クサリ、ハシゴ、木道が連続する登りを突破し、ブナに囲まれた同角ノ頭に立つ(1:55)、少し遅れて中年男性が到着し、また写真を撮ってくれた。

 

すっかり雪山風情(1350m地点)

ブナ林に囲まれた山頂は幽玄の世界(同角ノ頭)

あとひと歩きでバス停(ゴーラ沢出合)

ここからは急坂で木の階段の連続となる。滑りやすい。神経をつかう。そのせいか石棚山稜との分岐まで長く感じられた(3:03)。再びオバちゃんの姿が見え、すぐに消えた。檜洞丸を暗黙の了解でパスしツツジ新道へ。泥んこの急降下を展望園地で一本(4:00)、ゴーラ沢出合で一本(4:53)取りつつ西丹沢に下った(5:30)。

 最終バスは1時間28分後で待ちが長い。タクシーを呼んで相乗りを募ったが誰も応じなかった。途中、アスファルト道を歩くオバちゃんの姿があった。5:05のバスに間に合わなかったようだが、まさか歩くとは…。新松田でラーメン屋に寄る。ビールがうまかった。(伝田 記)