No4295

11月21〜22日 赤指尾根・ハンノ木尾根

L:澤田(み)、妹尾

今回歩いた赤指尾根もハンノ木尾根も国土地理院の地形図には登山道が付いているが、ガイドマップにルートは無い。静かな尾根を地形図・磁石とGPSを使いながらのんびり歩くことができた。

 

21日】3連休で天気も良いため、奥多摩駅発のバスはすごく混んでいた。留浦で降りたのは我々のみ。 9時半に留浦のバス停からスタート。集落に入り神社・墓地のそばからルートを捜すが良くわからないため、通りかかった人に道を尋ねる。山に入ってしまえばこっちのもの。ドンドン標高を稼ぐ。前を進む妹尾会長は快調。500mを1時間で登ってしまった。1100m付近から尾根は緩やかに。途中2箇所地図には記載されていない林道に出会う。尾根筋を忠実に進んだり林道を利用したりしながら進む。すっかり落葉した明るい尾根は気持ちが良い。12時40分に赤指尾根の頂上に到着。展望は無いが手彫りの渋い山名板がある頂上が我々を迎えてくれた。(地形図では山名は北側のピークに付いているが、山名板は手前のピークにあった。)

 

葉がすっかり落ちて、明るい赤指尾根を進む。                    途中で2回、地図には無い林道に出会う。

 

 

展望の無い赤指山頂上。                                  手彫りの山名板、しぶい。(一体誰が付けたのか?)

 

頂上から更に進むと峰から登ってきた登山道と合流。ここからは一般登山道となり本ツツジまでの標高差400mを登る。14時石尾根縦走路と合流。千本ツツジのピークは眺めが良く、富士山が大きく見えた。北側の斜面には雪があり、冬が近いことを物語っていた。気持ちの良い防火帯の切り開きを西に進み七つ石へ。水場で給水後テントを設営。今回の山行ではツエルトを利用。インナーポールを設置すると居住性も良く、快適。食事は家で作ってきたペミカンを利用したメニュー。妹尾さんに合格点をいただく。

 

千本ツツジは気持ちの良いピーク。                            富士山が大きく見える。

 

 

明日向う石尾根                                      登ってきた赤指尾根が長く伸びる。

 

 

冬が近い、先日の街の雨は山では雪。                        七つ石に登ったのは高校生の時以来。(一体何年ぶり?)

 

22日】5時起床、朝食、撤収作業を行い7時過ぎに出発。昨日登った千本つつじへ戻る。朝霧に覆われた稜線はいい雰囲気。霧が少し流れると青空やこれから進む石尾根のピークが見えた。縦走路は山腹を巻いているためアップダウンが少なく楽チン。8時15分に鷹ノ巣避難小屋着。小屋の前の寒暖計は0℃。ここから先は稜線上を進む。200m程登り鷹ノ巣山頂上。展望無し。更に石尾根を東に進む。六つ石の頂上もすっかりガスに覆われ視界無し。記念撮影を済ませ10時40分に出発。ここから石尾根を離れハンノ木尾根を目指す。  トオノクボ付近までは水根への下山ルートを辿り、そこからルートを離れ、道標とは別の方向に進む。落ち葉で地面は覆われているため、道(踏跡)があるのか否か分からない所をドンドン降りる。途中1箇所だけお手製の小さな表示板があった。

 

 

ツエルト泊は初めて、意外と快適な一晩でした。                  朝の霧が稜線を包む。

 

 

霜と霜柱。                                          鷹ノ巣頂上への登り。(今日の登りはこの部分だけ)

 

 

ガスに包まれた鷹ノ巣頂上。(脇で三角点の石が寝ている。)           霧の通り道部分らしい、木々に霧氷が着いている。

 

標高650m付近で背丈を越えた枯れ草原の先に人家の屋根が見えてきた。いよいよルートがはっきりしなくなったので、屋根の方向を目指し草原に突入。そろそろ家のそばかなと思っていたら犬が吠えながら近づいてきた。先頭を妹尾さんに譲ると妹尾さんは犬をなだめながら進み、人家を取り囲む獣避けの柵にぶつかった。柵の中には入れないので柵に沿って進むとやっと道にでた。道と言っても車は通れず、荷揚げ用のリフトの軌道もある。犬はすっかり慣れ、我々のパーティの一員となり一緒に歩く。更に300m弱降り、13時15分にやっと車道に降りたつ。そこから奥多摩むかし道を少しあるいたが、犬がどこまでも付いて来るのが気になり、小留浦でバスに乗り奥多摩駅に戻った。

 

 

六つ石頂上着、眺望無しで寒いだけ。                        道標は右を指しているけれど、我々は真っ直ぐ進む。(ハンノ木尾根分岐)

 

 

ハンノ木尾根も落葉に覆われてよい感じ                        散り残った紅葉の紅葉が綺麗

     

小さい手作りの道標がいい感じ(境の集落)                         出会った時は激しく吠え掛かってきたが、すっかり馴染んだ犬

 

(澤田記)