No4288

平成21年10月10〜12日 会津丸山岳(敗退)

L:深津(み)、SL:、石井、吉田、澤田

9日】22時半東京駅集合。石井車は関越小出ICを降り2時に道の駅着。気温8℃、寒い。明日水に入るのが不安。車中のラジオでは明日は「にわか雨+雷」とか。雨を警戒し屋根の下にテントを張り就寝前の儀式で身体を温める。3時消灯

10日】5時半起床、6時40分ダム着。天気は薄曇で所々青空。身支度を整え7時過ぎに歩き出す。まずはゲートの柵を迂回し藪の斜面を下り袖沢林道へ。ダムや紅葉の始まった山を眺めながら渡渉点へ。台風の影響は無く9時に無事袖沢を渡渉。

 

ダムの駐車場で身支度、天気は薄曇り                   ダムを見上げながら林道を進む

 

紅葉が始まった山を見ながら山雀隊は行く                渡渉点に到着、沢の身支度を整える

 

台風の影響は無く、袖沢の水は少ない。                  無事渡渉を終え、仕入沢へ


10日続き】乗越へ登る「仕入沢」は小さい流れで快適に高度を稼ぐ。途中でブナハリ発見。最後に急斜面をよじ登り11時頃袖沢乗越着。赤テープを残しながら今度は大急斜面を木につかまりながらずり落ちる。少し傾斜がゆるくなると小さな流れが現れ最後は懸垂で白戸川に降り立つ(12時半)。白戸川も歩きやすいが、良いテン場は少ない。とうとう雨が降り出したので、14時少し前、標高950m付近の笹の中にタープを張る。夕方雨はやみ焚き火を囲み夕食を楽しむ。7時消灯のころ再び雨。

 

乗越へ登る「仕入沢」は小さな流れ                     登りながらも目は獲物を見逃さない。

 

 

休憩中。石井さんがキジ撃ちに向ったところ・・。             「ブナハリ」発見!! 

 

 

急斜面を樹に捕まりよじ登り、袖沢乗越到着。(テープ発見)      最後は懸垂で白戸川へ降り立つ

 


 

白戸川(メルガ股沢)も意外と小さい流れ、天気が悪くなってきた。   笹の中にタープを張る。 

 

棲み処完成、住めば都。                           焚き火を囲んで楽しい夕食

 

11日】朝目覚めると昨晩からの雨が残っているため、再び眠りに。その後雨が小降りになり活動開始。気温7℃、朝食を済ませ8時半出発。さあ行ける所まで行ってみよう。天気は降ったり少し晴れ間が見えたり。 二俣を過ぎ、9時半ころ1150m付近で4m程の滝に出会う。昨日膝をひねった澤田は退却を希望し石井さんも同調。もう少し進みたい深津さんが右側の泥壁に取り付くが駄目。意を決した吉田さんが濡れるの覚悟で流れの直ぐ左をトライし見事クリア。しかし、時間と天候を考慮し賢明な我々はここで全員で戻ることに決めた。くだりはのんびり。水中の岩魚の影を眺めたりキノコを採ったり、豊潤な沢だ。13時テン場に戻り、その後天気は回復。盛大な焚き火とたっぷりの食事とお酒で充実のひと時を過ごす。

 

昨日我々のテン場を通過したパーティのテント発見            二股。はるか遠くに稜線が見える。

 

泥壁に取り付く深津リーダー                          トライする吉田さんとそれをサポートする(お尻を狙う?)深津さん

 

天気回復、楽しい沢ライフ                          幸せそうな寝顔。

 

12日】5時半起床。帰る日の天気はいつも晴れ。テン場の目の前の流れの中にも岩魚の姿。朝食と撤収を終えて8時出発。30分強で乗越への沢と出会う。深津リーダーの「野生の感」に導かれ、心配していた大急斜面を避けることができ、案外楽に乗越到着(9時半)。大量のブナハリを見つけお土産とする。仕入沢では何回かロープを使い懸垂下降を行い、12時に袖沢。昨日の雨で沢は少し増水していた。渡渉し今度は林道歩き。風が冷たく、秋も終わりの風情。駐車場への最後の登りはけっこう大変。ゴール直前に山葡萄を食べていた猿の群に出くわす。私は目を合わせないようにしていたが、深津リーダーは貫禄を見せ、葡萄を横取りし、我々に配ってくれた。14時前に車に戻り、温泉に立ち寄り汗を流す。しかし最後は強烈な渋滞となり19時JR高崎駅で解散となった。

 

楽しかったけど、今日は帰る日。                      お土産にブナハリを採ります。

 

昨日の雨で少し増水した袖沢渡渉点                     あと少しで駐車場、袖沢を振り返る

(澤田記)