No.4283                                              09.9.1213

              吾妻連峰 高山〜浄土平〜東大巓

L山野、石井、大石、伝田

1日目>曇り時々小雨。土湯温泉からタクシーでゲートまで。10:18出発。高山登山口を経てアカマツ林の中を進む。途中、直角に左折する分岐を見たが、赤テープに従って直進すると下っており、分岐にUターン(11:18)。案内にはこの尾根をしばらく登ると展望がよくなると書かれているが、ネマガリダケ等の樹林帯で展望は全くない。麦平に到着し(13:50)、ようやく視界が開けホッとする。

 

▲高山への道はこんな状態(1300m地点、12:50)   ▲静寂に包まれた麦平の池塘・湿原

 高山の登りにかかる。樹林帯の道は傾斜しており、滑り落ちないよう踏ん張りながらで体力を消耗する。山頂にはグロテスクなテレビ局の反射板が2基。興ざめする。雨混じりの風が強い。茂みに入って一本(15:00)。木々の間から東吾妻山が望めた。一気に鳥子平

へ下る(15:50)。風も収まり、木道を黙々と進む。

 

▲鳥子平の湿原。木道が縦横に敷かれている      ▲同湿原を黙々と進む

ここから浄土平へは自然探勝路を約1時間だが、やけに長く感じられた。野営場(兎平キャンプ場)のビジターセンターに17:00着。トイレ・水場に近く、木立に囲まれた一画を選び、簀の子の上にテント設営。野営者は我々だけであった。

 鳥子平から高山を望む

<2日目>強風で曇り時々雨。風雨とも断続的なのが救い。3:30起床、5:30 出発。鎌沼は通らず姥ケ原への木道を風に飛ばされないように進む。樹林帯に入り姥神石像を経て(7:07)谷地平避難小屋で長めの休息を取る(8:20)。きれいな小屋で定員20名とあるが30名は泊まれそう。4〜5名のパーティーが休んでいた。我々とは逆コースの大倉新道を下って来たとのこと。この風でも天元台高原のリフトが動いていると聞き安堵する。

 

▲姥神石像と共に(7:07)              ▲泊まりたいほど立派な小屋

 

▲谷地平の池塘・湿原                ▲この木道の先から大倉新道へ

 谷地平から東大巓を望む

小屋の脇の姥沢を渡ると谷地平の湿原が広がり、少し登ると大倉川にぶつかる。大倉新道への取り付きがわかりにくく時間をロス。尾根は樹林帯でネマガリダケがうっとうしい。上部で再び大倉川を渡り、急登を突破して東大巓分岐に出た。山頂は少し先の稜線から30秒ほど上のところで展望はなかった(12:16)。

稜線に戻る。木道と岩ゴロが交互する長い県境尾根を、藤十郎で一本(13:09)、人形石で一本(14:00)入れながら消化する。広大な湿原の景勝地だが、強風に木道から落とされないように足下を見て歩く。景観を楽しむゆとりはなかった。

 人形石からは岩ゴロの道を下降。北望台(リフト乗り場)まで25分とあるが、それは無理で倍近くかかった(14:40)。幸いにも風が収まる。3本のリフトとロープウェイを乗り継ぎ白布湯元に15:45着。温泉で一浴し帰京した。(伝田 記)