No.4264  往年の人気コースが25年のときを超えて復活            山行レポート 

                             

残雪期  荒沢岳から中の岳縦走

 

【期   日】2009年6月6日(土)〜7日() 前夜発  ◎|●、◎/●/◎

【山域/山名】越後 荒沢岳、兎岳、中の岳

【主な 状 況】前狽フ鎖の取り付けを待ち、満開の高山植物と残雪の中を荒沢岳から中の岳へと縦走

【メ ン バー】L相原、SL澤田、伝田、伊藤、大石、望月、吉田  合計7人

【行   程】 

6/6()伝の助小屋6:55→10:0010:15→12:00荒沢岳12:30→14:20灰の又山14:30→15:40源蔵・巻倉山鞍部

前夜、池袋発の高速バスで小出に下車しタクシーで銀山平へ、幕営し2hほど仮眠した。

曇り空。前山の登りは出だしから洗礼を受けるが、イワカガミはじめ満開の高山植物が癒してくれる。ポツポツ来たが、濡れるほどではなく、そのまま登り続ける。鎖の連続する前狽フ登りは、ところどころ30年前の記憶が蘇るが、多少の緊張からか疲れを感じない。荒沢岳まで登山道に雪はない。

 

▲銀山平で仮眠し行動食をとり身支度              ▲前山へ。いきなりの急登に眠気も吹っ飛ぶ

 ▲鎖70〜80本、梯子4ヵ所をこなし前狽ノ到着     ▲まず本命の荒沢岳を突破し満足顔の面々(望月さん所収)

荒沢岳からの縦走路は以前歩いたときより整備されており、新しい標識も設置されていた。奥只見山岳会・新潟稜友会など刈り払いされている方々に感謝する。灰吹山の下りは雪も現れ、灰の又山は残雪の上を登りガスも加わりルートを確認しながら進む。灰ノ又の頂上では、先行していた新発田の山岳会と挨拶を交わす。源蔵・巻倉の鞍部は秋には快適なテント場だが、は池塘も雪の下、雪を溶かして水を作る。16時ころより雨が降り出し、夜半フライを叩いた。

 

▲灰吹山から灰ノ又山方面を望む                    ▲雪道は灰吹山を巻いていた(1780m地点、伊藤さん所収)

6/7() 源蔵・巻倉山鞍部5:00→6:50兎岳7:10→10:10中の岳10:40→13:20日向山13:40→15:50十字峡

昨日と同様曇天、ガスのため視界が利かず、残雪が夏道を隠し、藪こぎをしてルートを確認する場面もあり、時間を費やす。兎岳までの風景はかつての記憶が蘇る、視界は3040m程度で丹後山から中の岳の縦走路に出てホッとするが、雨が降り出す。中の岳までの間は手入れされた様子がなく、足探りで灌木を分けて進む箇所もある。夏道が雪に隠れている区間が大部分で、北ノ又川滝沢側に張り出し雪堤の上を歩く。十字峡への分岐が分からず、こんな筈ではと思っているうちに中の岳頂上であった。

                ▲兎岳はガスで霞んでいた(澤田さん所収)      ▲分岐を目指していたら中ノ岳に着いてしまった(望月さん所収)

 

▲分岐から七合目までは夏道で安心していたが…         ▲あと1時間ほどで終着地の十字峡(1000m地点)

十字峡への分岐も見つかり、七合目までの急斜面に雪もなく後は下りるだけと思った矢先、広大な雪原の生姜畑でルートを失う。小一時間探した処で、ガスの一瞬の切れ間にロボット雨量計の小屋を見つける。GPSに慣れる必要を痛感した。十字峡からはタクシーで六日町中央温泉に直行したが、時間切れで萬盛庵の「へぎそば」は次回持ち越しと成った。

錦秋の頃にもう一度辿りたいコースです。参加されたメンバーの頑張りに感謝します。