No.4239         七ツ石山と雲取山           山行レポート

        雪と落ち葉を踏みながら石尾根を歩く

期日:2009年2月21,22日 

                      参加者:加藤

 2/21 鴨沢9:25発。バス2台の乗客のほとんどが下車。この季節でも人気コースだ。北海道や海外(韓国)からのグループもいる、ブナ坂方面を見送り七ツ石小屋着14:40。雪は1000mを越えたあたりからチラホラ足元に見え始めた。小尾根を登ると七ツ石神社の下の石尾根13:20に出た。向かいの千本ツツジの高みに30分ほど戻り、北面のすっかり葉を落とした木立の奥にテントを張ることにした。鹿の足跡が笹藪から上がって来た奥ではオレンジ色のテントも縦走路からは殆ど目立たない。日が落ちて20時、テントの隅に転がしてあったペットボトルはすでに凍りついていたので寝袋の奥に放りこんでから我が身も潜り込む。

2/22 4:30起き。ラジオが午後からの天気悪化を繰り返している。サブザックと杖代わりのピッケル片手に出発6:30。七ツ石山7:05、奥多摩小屋7:55。雲取山頂は白く彩られている。

雲取山頂8:55着。何度目の登頂だろうか、最初は40年前の高校生の夏、S君達と炎天下の山頂を踏んだ。雪がたっぷり有るつもりの軽量化でアイゼンを捨てワカンを選んだのに、積雪は数cm〜多くて20cmの暖冬だ。肝心の榧ノ木尾根にも雪はほとんど無かった。雲取山の山名板と富士を背に写真を撮ってもらい早々に引き返す。でもこの季節でも積雪の有無に関わらず石尾根を歩くのは気分よく楽しい。千本ツツジBCには10:50戻り,テント撤収して11:45発。鷹巣避難小屋へは日当たりのよい巻き道を行き、榧ノ木(倉戸山方面)分岐13:20より長い尾根路に入る。この尾根は南面で標高もずっと低いのに縦走路に比べて例年だと積雪が多い。入山者が少ないこともあるのだが。トレースは数人だけになった。狭い尾根のアップダウンを繰り返すと榧ノ木山、尾根が分かれ、左手に広い木立の尾根が続き、多雪期や鬱蒼とした森のガスのときは要注意だ。しかし、この山深い雰囲気は何とも好ましい。落ち葉で山靴が埋まるほどの尾根道。付近の地形から強い風が当たりにくい尾根なのかもしれない。倉戸山15:45着、あと1時間ほどで倉戸口BSだ。曇り空で湖から冷たい風が吹いていた。

  久し振りに独りで雪のある山を歩いてみたかった。山想う心を確かめたくなったときの一人歩き。