No4231                 1月11日(日)  箱根 白銀山(藪山)

テーマ:本格的な藪山に挑戦 (ベテランの技とGPS、どちらに軍配が?)

メンバー L:中川、高橋、正井、澤田

 

8:30/箱根湯本発→8:50〜9:00/林道終点→9:25〜35/406m地点→10:10/730m地点→10:35〜45/休憩→

11:00/三所山→11:35〜12:00/白銀山→12:20/720m付近分岐→13:00/清流公園手前斜面→14:20/清流公園

GPSトラック図

 

私にとっては、初めての本格的な藪山でした。事前に集めたインターネット上の情報ではけっこうなハードコースのよう。会からGPSを借り、自宅周辺で操作を練習。当日の朝、小田急線の車内から見える丹沢には金曜日の雪がたっぷり。小田原駅で全員合流。始めてお会いした高橋さんは、会員ナンバー23番の大ベテラン。

 

8時半に箱根湯本駅から歩き始めると中川さん高橋さんのお二人で会話を交わしながら温泉街の道を猛スピードで進む。多少の坂もまったく関係なく、私と正井さんは「あの二人は一体・・?」という状態。車道を離れ林道を終点まで詰めると、道脇の樹に白銀山を示す小さなプレートがあった。ここからいよいよ藪山登りが始まる。4人は思い思いのスタイルに変身。異様な風体の4人組は中川・高橋・澤田・正井の順番で歩き出す。

 

あやしい人達                             雪が多少あるが、それほど問題ない登り

 

お二人は山に入っても早い。あっと言う間に406m地点に到達し休憩。事前情報ではここから徐々に藪になるようであったが、季節柄かそれほど歩きにくい場所は無い。標高700m付近から道に雪が現れるが、稜線は明瞭でルート捜しも順調。三所山、老壊山と進み、11時半に白銀山到着。頂上は予想通り周囲を笹に覆われ展望無し。休憩中に地元の登山者と出会う。

 

小田原の街と相模湾が見える。                  頂上での記念撮影

青線:GPSに入力した下山コース(清流公園を目指すコース)と 赤線:実際に歩いたルート

 緑線:昭文社地図の破線コース(下山ルートサブ案としてGPSに設定)

 

12時に頂上での休憩を終えるといよいよ下山開始。ここからが本日のメインディッシュ。ゴーグルも付けて気合を入れる。昭文社地図の破線ルートでは下山時の箱根新道の越え方が分からないため、中川リーダーは事前に清流公園へ降りる別の下山ルートを計画。白銀山から歩き出してすぐに笹薮と潅木の斜面に飛び込むが、尾根の地形は明確で、笹の根元にはうすい踏み跡があるし、ところどころ樹にテープもある。雨具のフードを被り、手袋、ゴーグル、ヘルメットを付けている怖いもの無しという感じで、快調に進む。すぐに笹が無くなり歩きやすくなった。事前に設定していた720m付近の分岐ポイントの手前から雪も無くなったが、同時にテープも見当たらなくなった。

頂上から20分ほどで分岐ポイントと思われる辺りに到着。付近は地形が比較的平坦なため、どこで歩く方向を変えるかが難しい。結局、昭文社地図の下山ルートを示すようなものは見つからなかったため、GPSの表示に従い、中川案の下山ルートの方向へ進む。潅木の中の下りは徐々に傾斜がきつくなる。また、右手に見えていた目標の尾根らしい方向には少し岩が混じる急斜面であるため、少し左寄りに降りてしまう。GPSでその状況が分かっていたが、足元がもろいため降りやすいところを進む。(それでも私は大きな落石を発生させ、下にいた正井さんをヒヤッとさせてしまった。)その内、右手に顕著な尾根(下山ルートの目標の尾根)が確認できたので、そちらへトラバース。事前に下山コースと設定していた尾根の上は歩きやすく、あっと言う間に、最後のポイントの清流公園への急斜面に到着。

13時ころ、最後の難関の急斜面を降り始める。ここもやはり所々岩混じりで、公園への落石防止のようのワイヤーネットも現れる。そしてすぐ下に公園の駐車場が見える所まで着いてから、更に傾斜がきつくなり、「ここを降りるのは少し・・。」という状態に。下山ルートを捜す内に、斜面左側へ進み、やや右寄りの方向へ降りていた正井さんと別れてしまう。どうしても降りやすそうなところが見つからないため、遂に、ロープを出して下降。2回ロープを使い、14時20分ころ何とか公園に降り立ち、正井さんと再会。(最後の100mの下降に1時間以上かかってしまった。)公園内の釣堀で魚を釣る観光客の目を無視し、無事走破できたことを祝って記念撮影。あとは温泉に入るだけ。

 

 

清流公園に無事到着。異様な姿の4人組に観光客は・・

(澤田記)