No4172

GW上越 巻機山・朝日岳縦走 

---残雪の国境稜線走破---

 

【日程】 5月3,4,5日                                       【メンバー】  L澤田、伝田、妹尾、伊藤、正井

 

【3日】自宅を出た時は雨、新幹線がトンネルを抜けると一転快晴。桜坂では残雪、新緑、青空がお出迎え。10時に出発。すぐにトレースが雪の無い藪の中へ消える。戻って別ルートを捜すが駄目。他パーティの後を追い、標高差200mの藪急登を2泊分のテント装備を背負って突撃。4パーティ、15名程が何かに捕まっていないと転げ落ちそうな藪尾根をよじ登る。フラフラになり13時半に5合目着。そこには立派な夏道が。内心がっくりのLだったが、明るく振舞い先を急ぐ。標高1200m付近で再度雪上。巻機らしいブナの雪斜面を進む。展望も開け気分は上々だが、身体には結構ダメージが。ニセ巻への急登直下で再びトレースが藪へ伸び、先行パーティはバトル中。しかし、我々は冷静に夏道を見つけ、16時半予定よりもだいぶ遅くニセ巻着。17時避難小屋に入り、いつもの鍋宴会+快適な一晩を過ごす。 

  

桜、残雪、青空 最高の登山日和(桜坂駐車場)                       それから間もなくなぜかこのような状態に

 

  

笑うしかないこの状態                                                          やっと本来の姿に

 

【4日】  3時半起床、5時出発。快晴の空の下、まずは巻機頂上へ。6時頃頂上から国境稜線を眺める。部分的に雪が少なそう。ゴールの朝日岳は遠い。しばらくは快適な稜線。そして雪が少なそうに見えた部分はやはり藪。石楠花等の藪は足が地面に着かない。笹の急斜面をよじ登ったりずりおちたり。雪の上に戻ったり、クレバスを避けたりと忙しい。風が強くなり時々よろける。8時頃米子頭、10時頃柄沢。本日も大変だと少し弱気になるがその後風が弱まり、藪が減りペースが上がる。13時、檜倉頂上は地塘があり眺めも素晴らしく絶好のテント場。だが我々の泊地はまだ先。雪の急斜面をトラバースし、最後のピークの大烏帽子を越え15時過ぎに本日の設営場所着。スコップで整地作業。今晩はテントで宴会。Lは直ぐにダウン。他のメンバーお強く遅くまで飲み続ける。  

    

ニセ巻を見上げる。バックが明日歩く国境稜線(3日)         4日朝、巻機頂上にて

 

   

あこがれの国境稜線。朝日岳を目指す                 間もなく藪へ突入します!

 

   

藪から再び雪の上。この先は一体のどうなるのかしら?      柄沢山を越え、快適な雪の斜面を下る。

    

檜倉山頂上は平坦、水有、展望良と3拍子揃った最高のテン場  大烏帽子山を越えた鞍部にテントを設営。宴会開始!

 

【5日】 3時半起床。天気予報は下り坂。5時半出発。雪は固くガスで見通しが効かないため、慎重を期して薮中のふみ跡をできるだけ進む。ジャンクションピーク手前では稜線下部でなだれ発生。鞍部からの急登を登りきり一般道へ飛び出す。登山道の快適さにウットリ。7時半朝日岳頂上で記念撮影。笠ガ岳への稜線は夏道部分が多く順調。笠からの下りは雪が大きな塊に割れていて、クレバスあり、ぬかるみあり、ガレ場あり。今にも崩れそうに見える雪の細道も。10時過ぎ白毛門着。その先は事前情報程悪い場所は無く、樹の根のうるさい長い下りを頭をボーとさせながら下り13時過ぎ土合橋到着。

   

天気は下り坂                                昨日歩いた稜線を雲が覆う

 

    

ジャンクションピークへあと少し。少し余裕が。            朝日岳に到着してにっこり。(でも、この後も結構厳しかったのよ。)