No.3283 奥秩父 滝川 古礼沢 10/7-8

L.伴、尾関

10月7日

尾関さんの車で天狗岩トンネル10m手前に午前11時駐車。沢へ降りるのに、切れそうな残置細引き5mを伝いあと2ピッチ懸垂して豆焼沢へ。少し下って滝川本流に入る。膝から腰まで漬かって渡渉を繰り返す.秋の水は冷たく、衣類の乾く間がない。曲沢/金山沢出合いを過ぎ、沢歩きに飽きてきた頃、本流が直角に右折するのを見落として槙ノ沢に入ってしまう。入って30分の右岸の大地にタ−プを張ったのが4時半だった。星空の下、焚き火にあたり瀬の音を聞きながら少しの酒と夕食を楽しむ。

10月8日

朝7時半、本流に戻る。箱淵とはうまく名付けたものだが、右側壁はツルツルで難しい。空身でクリアーしたが、ここで始めてザイルを使った。5人ほど泊まれそうなオンボロの釣橋小屋を右岸に見て、しばらくするとゴルジュが始まる。小滝、釜が連続し、ターコイズグリーンのトロが渦巻きすばらしい。

4m滝の左側壁トラバース(4級)は1-2m間隔で6本のシュリンゲがぶら下がっていて難なく通過。ブドウ沢出合いを過ぎ、残置ハーケンが1ヶ所あるトラバースは、あと一本の踏み切りが難しく、こちらのほうが4級だ。水晶谷と別れて古礼沢に入り、F1を木の根岩稜伝いに肝を冷やしながら高巻きし、丸太の懸かったF3も枝沢から巻いた。6段の美しいF4は右をトラバース気味に登り、核心部が終わる。

両岸がまずかに黄葉したナメ床、ガラ場、少しの樹林帯を抜け、古礼山よりの銃走路に飛び出した。雁坂小屋から黒岩尾根経由、天狗岩トンネルへ夜10時帰着。14時間半行動となり、完全にばてた。尾関さんの体力に乾杯(完敗)。

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