No.3211  袈裟丸山 5/14

東京から日帰りで、袈裟丸山(前袈裟丸山)に登りました。お目当てのツツジ平の開花には少し早かったようですが、素晴らしいアカヤシオを楽しんで来ました。

L .服部広司、丹羽一二、三木茂則、重元美江子

コース:折場より、弓の手登山口、前袈裟丸山(1878メートル)往復

朝6時30分、リーダーの服部さんの乗用車で東京秋葉原を出発、首都高速を経由東北自動車道に入り、佐野藤岡IC、国道50号経由大間々を過ぎ沢入より林道西山・小中線を進み折場駐車場着9時20分。大きな大理石の上をを流れ落ちる水場や清潔なトイレ完備の駐車場には、既に十数台の地元群馬の車があり、幸いに1台分空いていた道端に駐車出来た。折場発9時30分。

駐車場から見える周囲の山肌には、淡いピンクの鮮やかなツツジの花が咲いています。この時期特有のアカヤシオです。特に尾根筋には並んで咲いているので、素晴らしいお花見の気分です。曇り空なので目の前の赤城山も、袈裟丸連峰も姿を隠しています。黙々と登る山道のアカヤシオの花は満開でした。目の前のアカヤシオのピンクのベールを通して下に見える白い滝、新緑の眩しい山肌、目の前に広がる大パノラマの風景に、ただただ圧倒されました

白樺の疎林を登って到達したツツジ平には、点々と咲くアカヤシオ以外には全く花がありません。残念ながらツボミも固く、隣の落葉松林もまだ芽吹かず、春まだ浅い感じです。大きな三脚を背負ったカメラマンが、まだ2週間早かったと言っていました。展望台の周囲に点々と咲くアカヤシオも、まだ6〜7分咲きの感じでした。ここから一歩きで賽の河原に着きました。

賽の河原では、素朴な自然石のお地蔵さんが、赤いヨダレカケに石の帽子を乗せて歓迎してくれました。ここから小丸山(小袈裟)までのなだらかな登りは、川原の中のように石がゴロゴロした道、水も溜まっていて歩き難く感じました。展望が素晴らしい筈の小丸山に着くと雨になり何も見えません。

ここから一気に下った鞍部に、真新しいドーム型の避難小屋と、丸太小屋風のトイレがありました。残念ながら此処で雨が本降りになり、雨具を着用。疎林の中の急な登り道、こぶを2つ越すと、霧の間に袈裟丸山の頂上が幻のように姿を見せました。いよいよ最後の登り、残雪が現われ登り道を覆っています。何度か現われる虎ロープにすがって喘ぎ喘ぎ上り詰めます。ただただ汗だくで登るのみ。ますます周囲が暗くなり、深山の雰囲気に呑まれ、残雪に足を取られ、つるつる滑る苔むした岩肌に脅えながら登ると、徐々に傾斜が緩くなり、明るくなって頂上に飛び出しました。山頂着12時40分。

山頂で幸い雨が止み、薄日が差してきて、ゆっくり休む事が出来ました。まだ山頂は冬景色、シャクナゲの葉も下を向いていて、ツボミも見えません。此処から後袈裟丸山への道「八反張のコル」は、崩壊のため通行禁止になっていました。「でも、心配なく歩けますよ」と登山者が教えてくれました。山頂で1時間ほど休み、13時40分に出発しました。

下山途中で雷が鳴り、大雨になり、雹が降ったりして大変苦労しましたが、賽の河原辺りで雨が止んで、一際鮮やかな新緑とアカヤシオのピンクを楽しみ、途中で鹿に逢った話などを聞きながら16時半に折場に下山しました。

帰路「沢入」の周辺で、見事なシロヤシオを見る事が出来ました。標高差の関係でいろいろな花を楽しむ事が出来、わたらせ渓谷鉄道水沼駅の「せせらぎの湯」に入浴して帰京。沢山の思い出を残し、充実した袈裟丸山の日帰りハイキングでした。

山頂にて

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