No.3103 御岳山・大岳山ハイキング 7/10

L. 丹羽、竹内、石井(茂)、山本、宇山、吉田

新宿駅発7時43分の「ホリデー快速おくたま1号」を利用して御嶽駅まで。バス、ケーブルを乗り継いで、御岳山駅着9時40分。近頃話題にのぼるレンゲショウマの花を求めて、大塚山を一周しましたが、まだツボミで、一週間ほど早かったようです。まず武州御嶽神社に参拝して、大岳山登山路に向かい、天狗の腰掛松の下で、奥の院経由の山道を選びました。二人連れの若い男性、単独行の若者が、こちらのコースに入ってきました。

奥の院までは所々に急な登りがあり、このコースを選んだ事を後悔しつつ汗まみれで歩きました。鎖伝いの岩肌を登ると、岩のゴツゴツした道が現われ、這うように喘ぎ登ると奥の院、木造の古めかしい社が岩の間に安置され、更に一登りで石の祠のある奥の院山頂男具那の峰に着きました。若者3人は先着していました。木々の間に目的の大岳山が見え、眩しいほど緑色に輝いていました。

ここから一旦急な岩場を下ると、奥の院に登らずに進む巻き道に合流しました。この道は驚くほど良く手入れされていて、今までのコースとまるで別世界。一度鍋割山を登り返しただけで、殆ど上り下りの無い明るい樹林の中の楽しいコースでした。やがてモチノキ坂の鞍部に着き、ここから先が瓦礫混じりの登りになりましたが、道幅も案外広く、傾斜もなだらかで歩き易くルンルン気分で、どんどん進んで行きました。

しかし道がだんだん険しくなり、岩が現われ木の根が邪魔になり次第に難行苦行の歩きに変わり始めた頃、道の向うにホテルのような立派な建物が見えて来ました。しかし、これは山小屋では無く何かの練成施設らしく、大岳山荘は隣の古めかしい木造の小屋でした。山荘の前が開けて突然山のパノラマが目に飛び込みました。右端に富士山、目の前は紛れも無い丹沢の山並みです。あっけに取られて暫し無言、夢中で山々を見渡しました。まさに感無量の気分です。明るい日差しの中で小休止、宇山・吉田組はオヤツを食べ、竹内・石井組はコキジ打ち(勿論トイレで)、山本氏は横になって一眠り? と、それぞれの自由時間僅か10分。

いよいよ大岳山への登頂、大岳神社まで行くと、この先で岩のゴツゴツした急登になりました。突然大腿部が痙攣を起こし、いやその痛い事。先刻の休憩が引き金になったようです。仲間に気付かれない様に、両手足を使って這い登りました。歯を食いしばっての登頂です。既に午後1時、急に空腹を感じて数グループのたむろしている山頂の一隅を占拠して、持参の昼食を頬張りました。行動食の予定が、次々に出てくるご馳走に、やがてヘビーランチに変身。ビール、ギネス、赤ワイン、白ワイン、チーズに焼豚、フィッシュサラダ、大学芋ケーキ等となると、大岳山頂に居る事を忘れてしまいそうです。

昼食後すぐに下山する予定でしたが、あまりにも素晴らしい展望なので1時間遅らせて、ゆっくり山名同定を楽しむ事にしました。すぐ手前の湯久保尾根が右に伸びて御前山、向こう側の浅間尾根の右奥が三頭山、そこから左に笹尾根が伸びています。一番奥の稜線が大山に始まる丹沢の山並み、桧洞山、大室・加入道と続いて道志の山々、御正体山の右に聳える富士山。右側の鋭い山頂が三つ峠山、その右が大菩薩連嶺など、時間の経つのも忘れて地図と首っ引き。「あっ、地図の通りだあ」と誰かが感心していました。

下山はピストンを避けて一旦奥多摩方面への道を進み、縦走路に出た所でUターンして馬頭刈尾根方面へ、地図では破線ですが良い道で心配ありません。途中「桧原白倉」と書かれた案内板に従って最短コースの白倉に下りました。このコースは、展望の無い急斜面の植林帯の単調なジグザグ下りが続き、時間の短い割に非常に疲れました。やがて丁目石が現われ、舗装林道を横切ると間もなく、小沢を渡って立派な大岳神社里宮に着きました。ここから舗装道路の急坂を下って数分、白倉のバス停に着いてほっとしました。このコースは御岳・大岳山の最短コースなので、軽し足慣らしのつもりで出掛けましたが、意外きつく感じました。やはり奥多摩三山の盟主「大岳山」だと、改めて見直しました。

(参考コースタイム)

御岳山駅9.50−御嶽山神社10.30−天狗腰掛松10.50−奥の院11.30−鍋割山11.50−モチノキ坂12.00−大岳山荘12.40−大岳山頂13.00〜14.40−縦走路15.00−白倉分岐15.30−白倉16.50(白倉バス発17.03)

大岳山

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