No.3086 長瀞アルプス 日帰りハイキング 5/22

L.丹羽、市川、石井(茂)、坂梨、荻島、吉野、三木、大久保夫妻

「池袋」発7時15分西武線快速急行に乗り秩父鉄道「野上」着9時29分。下車したハイカーは我々グループのみでした。案内地図でコースを確認して満福寺の手前を左折すると山道です。雑木林の中の緩やかな登り道を30分ほど歩くと左に天狗山への案内板がありました。コースの最高地点342mの山頂を往復し、更に進むと明るいアカマツの林の伐採地に出て、東側の登谷山方面の山々が姿を現わしました。少し下ると野上峠、踏み跡だけの小道がクロスしている明るい草原で、林の中でウグイスなどの鳴声が響いていました。すぐに小鳥峠です。この周囲はニセアカシヤの白い花が満開で、甘い香りが漂っています。長瀞と根小屋を結ぶ舗装の林道に飛び出すと、此処が「長瀞アルプス」の終点。徒歩2時間弱のあっけない感じのコースでした。

宝登山方面の矢印に従って右折し、しばらく舗装道路を辿ると、左側に宝登山裏参道・関東ふれあいの道の標識がありました。山道に入ると木の段が現われました。これが意外にきつい登りです。やっと登り終わると、また次の木の段が現われ、見上げると遥か上まで木の段々が続いていました。此処はまさに心臓破りの登り道です。汗が噴き出し息も絶え絶え、今までコースを甘く見ていた天罰と観念して黙々と歩く途中で正午を知らせる鐘の音が響いてきました。200段あまりの木の段を登って、ようやく497mの山頂に到着すると、山頂はケーブルカーで登って来た家族連れで賑わっていました。

足元にゴルフ場、その遥か向こうに高く聳える城峰山、両神山を仰ぐ広場にシートを広げて待ちに待った昼食です。各自持参の自慢の食べ物を分け合いました。ワインも3本現われました。南フランス、ギリシャ、モーゼルのワインです。勿論チーズも各種揃っています。思いがけない山上の豪華なランチを、時の経つのも忘れて楽しみました。宝登山神社奥の院を参拝し、再び関東ふれあいの道を長瀞に向かって下り、30分ほどで登り口の宝登山神社に到着しました。此処でバス旅行の観光客に混じって豪壮な社殿の彫刻を鑑賞しました。

広い参道を歩き大きな鳥居を越すと国道140号線、その向こうが観光客で賑わう長瀞駅です。SL列車の到着を待つカメラマンを尻目に、長瀞の石畳に下りると列車の汽笛が長く響きました。さすがに有名な長瀞です。素晴らしい光景に圧倒され、石畳の上に座ってしばし無言。荒川に浮かぶカヌーや川下りの船が次々に現われました。長瀞から秩父鉄道に乗り秩父駅で下車、駅の近くにある銘酒「武甲正宗」の蔵元を訪ねました。リーダー旧知の長谷川正雄社長は不在でしたが、息子の浩一専務が自ら醸造所内を案内して下さいました。ここで出来る13種類の日本酒の特徴や、酒の飲み方楽しみ方、今日登ってきた宝登山の蝋梅満開の時期の素晴らしさ等、色々と説明を受け、利き酒のほろ酔い気分で快速急行に乗りこみ、一気に池袋に帰りました。

小鳥の歌声、花の香り、秩父の山並みなど、コースそのものも楽しかったですが、豪壮な宝登山神社、名勝天然記念物「長瀞」、それに銘酒の蔵元見学など、色々と見所の多い日帰りハイキングでした。

宝登山

ライン