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山雀名湯シリーズでは、皆さんからの情報をお待ちしています。とっておきの温泉があったらぜひ情報をご提供ください。

不動湯温泉−福島県

誰かが書いてましたっけ、山雀受けする温泉の定義について...★ひなびていること ★自炊棟があること ★当然安いこと そして ★適度にコギタナイこと。

最後の”小汚い”については異論があるけど、それは商売気がなく、観光化されていないことの裏返し...なんて考えてくると頭の中にファ〜ンと雪に囲まれた不動湯温泉が浮かんできた。冬2月、吾妻山スキーの予定で出かけ、大雪に見舞われ転がり込んだ山中の一軒宿。ガイドブックにはなんて書いてあるのかな。

吾妻山の東麓、賑やかな土湯温泉から20〜30分山道を登ったところに湧く温泉。昭和元年の創業で、高村光太郎、智恵子負債も湯治に訪れたことがある。山間に立つ木造2階建て。近くに車道がないため、全く閑静な環境だ。宿の前を流れる不動沢の野鳥のさえずりやなつはカジカの声が心地良い。自炊棟もあり、長期滞在のお客さんも多い。浴場は3ヶ所、谷底に向かって階段を降りていくと、まず炭酸鉄泉の「常磐の湯」。木造に湯船に錆色の湯が溢れている。次が単純温泉の「羽衣の湯」で飲泉もできる透明な湯。そして外に出ると硫黄泉の露天風呂。3人も入ればいっぱいの小さな岩風呂だが、沢音を間近にしながら入る露天風呂は、まさに秘湯気分が満喫できる。帰りは階段が長く急なため、ゆっくりと登ろう。途中、休憩用のベンチも置いてある。

近くに水芭蕉の咲く曙湿原、谷底から湧水が湧く男沼、雨乞い沼として伝説が残る女沼があり、3時間くらいで周遊できる。冬場は山道が凍結するので四駆の世界。

不動湯温泉の玄関

湯段温泉−長兵衛本館−青森県

岩木山の麓には嶽、百沢などいくつかの温泉があります。春スキーのシーズンには嶽温泉などは大きな賑わいをみせますが、2キロほど奥に入ったところにある、ここ湯段温泉は宿2軒だけ、うそのように静かな温泉です。宿の周りにはフキノトウがじゅうたんのように群生しています。

長兵衛本館は、木造2階建て、古い農家のような懐かしさに満ちた建物のこじんまりした宿。自炊でも泊まれ、台所を貸してもらって採ってきた山菜や、青森の魚市場で買ってきた新鮮な魚を料理できます。親切なオバさんが、野菜や珍しい漬物などを分けてくれたりもします。

袋泊まり(持参の寝袋で泊まることをこう言います)だと\2000という低料金もうれしい。

左側の建物が長兵衛本館

番外編−名称不明−秋田県小坂市郊外

車の腹をこすりながら轍の深いダートの林道を行くこと20分、道の右側に煙を上げる天然の温泉群がありました。
近くにはクレソンやセリも大群生していて、まさに山中の楽園!
小阪の無名温泉、とってもワイルドですね。

  ♪いい湯だなぁ〜♪ ♪ケロケロ♪

 水の色は妙に赤っぽいけど温度は約40℃、
 ちょうどよいところです。

 天然のジャクジー!何と贅沢な!!
はだか天国だ、わぁい〜!
子供になりたいよぉ。

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